もくじ
犬のブラッシングはなぜ必要?
ブラッシングすることにより見た目が良くなるのは当然ですが他にも下記のようなメリットがあります。
- ノミやダニ、ホコリや花粉を落とすことができる
- 抜け毛を除去し、しっかり体温調節できるようになるので代謝が上がる
- 体調の変化にいち早く気づくことができる
そのため、愛犬の定期的なブラッシングは欠かせません。
犬にブラッシングする頻度
ブラッシング頻度は毎日が理想ですが、時間がない場合はロングヘアなら週に2回、ショートヘアなら週に1回は行うようにしてください。
また、犬の毛の生え方によっても頻度は変わってきます。
犬の毛の生え方には上毛のみの「シングルコート」と上毛と下毛のある「ダブルコート」があり、「ダブルコート」は季節の変わり目に抜け毛が増えますので普段よりブラッシングの回数を増やしてあげる必要があります。
「シングルコート」の犬種は、プードル、マルチーズ、シュナウザーなどが該当し、「ダブルコート」の犬種は、柴犬、ポメラニアン、チワワなどが該当します。
犬のブラッシング用ブラシの種類
ブラッシングの基本「スリッカーブラシ」
出典:amazon
犬のブラッシングで一番よくつかわれているのがこの「スリッカーブラシ」。
ワンプッシュで針に絡まった毛を浮かして掃除できるものが便利なのでおすすめ。
サイズは商品によっていろいろですが、幅が20cm前後のものが扱いやすくおすすめです。
抜け毛の多い犬種に「スクラッチャーブラシ」
出典:amazon
下毛(アンダーコート)の抜け毛を除去するためのブラシ。スクラッチャーブラシの本家本元「ファーミネーター」がおすすめ。
「ダブルコート」の犬種、柴犬、ポメラニアン、チワワなどに使用します。抜け毛が非常によくとれるので特に季節の変わり目には大活躍します。
ただし、やりすぎには注意が必要です。必要以上にブラッシングしてしまうと健康な被毛まで刈り取ってしまい「薄毛になってしまった」という声をよく聞きます。
また、「ファーミネーター」は必ずお近くのペットショップか正規代理店から購入してください。中国製の商品ですが、模倣品や不良品も多く出回っており注意が必要です。刃先が尖っておらず平らであまり毛が取れない場合は不良品なので購入店に返品交換を依頼するようにしましょう。
amazonなどでも販売されていますが、できれば近くのペットショップなどで購入される方が安心です。
ブラッシングを嫌がる犬に「グローブブラシ」
硬いブラシを嫌がるわんちゃんや皮膚が弱いわんちゃんにはグローブブラシがおすすめ。
脇や内ももなど全身くまなくブラッシングできますので使い勝手がよく、毛量が多いわんちゃんにも向いています。
お風呂でも使える「ラバーブラシ」
こちらも硬いブラシを嫌がるわんちゃんや皮膚が弱いわんちゃんにおすすめ。
短い毛の犬種に向いており長い毛の犬種にはあまり向きません。
入浴時にも使用することができマッサージ効果もあるためひとつ持っておくと便利です。
長い被毛の仕上げに「ピンブラシ」
出典:amazon
一通りブラッシング後、長い毛のモツレをとくのに使用する仕上げ用ブラシ。人間が使用るるものとよく似ています。
毛玉チェックに「コーム」
出典:amazon
毛玉や絡まり、もつれなどがないかチェックするためのブラシ。毛をカットするときのくしとしても使用されています。
プロ並みに仕上げたいなら「獣毛ブラシ」
出典:amazon
仕上げ用のブラシ。表面にあてることでツヤが出てプロにトリミングしてもらった直後のような美しい仕上がりになります。
犬のブラッシングするうえで知っておくべき毛並みのタイプ
スムースコートヘア
短く光沢のある毛並みが特徴的です。毛玉はほとんどできません。ラバーブラシなどで入浴時などにブラッシングをしてあげるといいでしょう。
- ブルドック
- パグ
- ダルメシアン
- ダックスフント
- バセットハウントなど
ミディアムコートヘア
毛の長さはスムースコートヘアとロングコートヘアの中間。
スリッカーブラシorスクラッチャーブラシ⇒ピンブラシ⇒コームor獣毛ブラシで仕上げます。
- 秋田犬、柴犬
- キャバリア
- シベリアンハスキー
- ゴールデンレトリーバー
- コーギー
- グレートピレニーズなど
ロングコートヘア
毛が長く毛玉もできやすいのでこまめなお手入れが必要。
スリッカーブラシ⇒ピンブラシ⇒コームor獣毛ブラシで仕上げます。
- シーズー
- アフガンハウンド
- スカイテリアなど
ワイヤーコートヘア
ワイヤーのような頑丈な毛が特徴的でお手入れはブラッシングよりも「プラッキング」といってトリミングナイフなどを用いて手で毛玉になっているところや飛び出た毛を抜き取るのが主流です。
ブラッシングを行う場合のブラシは鉄製の丈夫なものを使い、スリッカーブラシ⇒ピンブラシ⇒コームで仕上げます。
見た目に反し抜け毛が少ないためアレルギー体質の飼い主さんが好んで飼育されているようです。
- ボーダーテリア
- オッターハウンド
- ミニチュアシュナウザーなど
カーリーコートヘア
撥水性に優れた巻き毛が特徴。乾いた状態でブラッシングすると毛が切れてしまうので、毛が切れないよう専用のコンディショナーをスプレーして湿らせてからブラッシングする必要があります。
- プードル
- ポーチュギーズウォータードッグなど
コーデッドコートヘア
直訳すると「紐のような毛並」という意味ですが、かなり特徴的な毛並みで人間のドレッドヘアとよく似ています。
ブラッシングができないので代わりに定期的に油分を補ったり、シャンプーにも非常に時間がかかります。
- コモンドール
- プーリーなど
犬にブラッシングを慣らす方法
- 最初はブラシを床に置いて犬に見せる
- ブラシを顔に近づける(この時点でしっぽを下げたり口を閉じて不安そうな表情をしているときは警戒がとけるまで動かしてはいけません。口を開いて気にしていないようであればOK)
- おやつをあたえながら肩あたりをそっとブラッシングする
- 慣れてきたら胴体をそっとブラッシングする
ブラッシングを嫌がる犬は非常に多いです。
それはブラシという得体のしれないものを体に当てられる恐怖を覚えてしまっているからです。
わんちゃんが一度「ブラシはイヤなもの」という認識をしてしまうと今後ブラッシングのたびに逃げ回るというようなことになってしまうので、初めに恐怖心をあたえずしっかり慣らしてあげることが重要です。
上記手順でゆっくり慣らしてあげるようにしてください。
犬にブラッシングをするときの注意点
ブラシの針を犬の皮膚に当てるようにブラッシングされる飼い主さんが多いですが、ブラシの針は犬の肌に触れないようにするのが正しいブラッシングとされています。
はじめは力を入れてブラッシングしてはいけません。わんちゃんがあまり気にしない程度に撫でるような感覚でそっとブラッシングしてあげてください。
力が入ってしまう場合はブラシの持ち方をえんぴつ持ちにしてあげるとうまく力を抜くことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現在もわんちゃんの毛並みや犬種にあわない方法でブラッシングをされている場合は、できるだけはやく適切な方法でブラッシングしてあげてください。
ブラッシングは愛犬のケアだけでなくコミュニケーション手段としても機能しています。
ぜひ積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。