このようなことでお悩みではありませんか?
そんなときはまず、あなたの子犬がなぜ吠えているのかを理解してあげることからはじめましょう。
なぜ吠えているのかがわかれば正しいしつけや環境を整えることで改善できる可能性があります。
もくじ
子犬が決まった時間帯やタイミングで吠える理由
子犬が決まった時間やタイミングで吠えるのは要求吠えである可能性が高いです。
子犬が早朝から吠える理由
生後2ヶ月齢ぐらいの子犬はまだトイレがしたくて吠えることはあまりありませんが、犬種に関係なく子犬は疲れ果てて眠るまで無限に遊びたがりますし甘えん坊が多いので目が覚めてひとりだととにかくかまってほしくて吠えだすことがあります。
でも、この要求吠えに即座に答えてしまうと後々後悔することになります。当然、生理的な欲求は満たしてあげないといけませんが、「吠えたから思い通りになった」というような学習をしてしまわないよう注意が必要です。
子犬が夜泣き(夜鳴き)する理由
深夜に夜泣き(夜鳴き)が始まる理由は早朝から吠える場合とほとんど同じですが、決定的に違うのは生活リズムです。
夜鳴きの場合は、日中運動をせずにお昼寝ばかりしている、あるいは眠るのが早すぎておこることがほとんどなので生活のリズムを変えてあげることが重要です。
子犬が留守番中に吠える理由
子犬の時期には意外と怖がりや警戒心の高い子が多くいます。特に新しく家族として迎え入れた数日間は不安と恐怖でごはんもあまり食べなかったり夜通し泣き続ける子もいます。
とはいえ、あなたが仕事で留守の場合はどうすることもできませんので、あなたがまず第一にしなければいけないことは愛犬が落ち着く場所を作ってあげることです。
犬は基本的に狭くて暗く快適な気温(28℃前後)のところを好みます。そこにコングなどおやつの入ったおもちゃなどを置いてお気に入りの場所をつくってあげるとよいでしょう。
子犬の吠える理由が環境のせいであるケース
子犬の近くによく吠える犬がいる場合
子どもは大人の真似をします。これは犬も同じで近くによく吠える犬がいれば子犬がマネして吠えるようになる事がよくあります。救急車や消防車が通ればサイレンの音をマネして遠吠えするなんてことも。
子犬の飼い始め初日など飼いたてホヤホヤの場合
飼い始めは鼻を鳴らしたり吠えるからといって構いすぎるのはよくありません。子犬は環境の変化のせいで心身ともに疲弊している可能性が高く免疫も下がっていますのであまりべたべた触ってしまうと思わぬ感染症に罹る可能性もあります。
新しく家族に迎えた当日は可愛くて仕方ない気持ちはよくわかりますが、グッと我慢して子犬をゆっくり休ませてあげるようにしてください。
子犬が威嚇や興奮して吠えるケース
ちなみに、ごはん前やごはんの準備中に鼻を鳴らしたり吠えるのは要求吠えですが、食餌中に唸ったりするのも威嚇吠えの一種です。
我の強い子や社会化の訓練が不十分な子によく見られます。
子犬が吠えやすい犬種だから吠えるケース
犬は今でこそ愛玩動物として人間とともに生活を送っていますが、もともとは何か目的があって飼育されていた使役犬であることがほとんどです。吠えることが彼ら本来の役目でありその遺伝子はずっと引き継がれているのです。
ですから、あなたがいきなり吠えるな!といってもそれは無理な話なのですが、子犬が成犬になる過程で「ここでは吠えてはいけない」ということを教えることは可能です。
吠えやすい傾向にある犬種である場合は、ことさら子犬のころから無駄吠えをさせない訓練をしましょう。あなたに自信がなく不安な場合は迷わずプロのドッグトレーナーを頼ることをおすすめします。
子犬の吠え方や行動が異常なときは要注意
分離不安症の症状
分離不安症とは、犬の精神疾患のひとつで飼い主と離れることにたいして異常な恐怖やストレスを感じ様々な問題行動をとるようになる病気です。重度の場合は身体にまで症状があらわれ愛犬に負担を強いることになります。症状に早く気づき適切な対処をすることが望ましいです。
分離不安症の原因
原因としては飼い主の過保護か過去のトラウマの反動である可能性が高いのですが、脳神経系の障害の可能性も否定できませんので分離不安症の症状が多くみられる場合はまず動物病院で検査を受けましょう。
脳神経系に問題がある場合は獣医師によって適切な薬物療法などが行われるのが一般的ですが、特に問題がない場合は症状がこれ以上ひどくならないように飼い主さんがしっかり愛犬の不安を取り除く訓練をしてあげる必要があります。