愛犬の異常にできるだけ早く気づいてあげるために健康チェックは普段から行う習慣をつけておいてください。 定期的に体重や体温などをはかり、目や耳、口などの状態もチェックしてあげるのが理想です 。ちょっと知っているだけで普段ふれあうときに気付くことができます。ぜひ知っておいてください。
もくじ
健康チェックで老犬の病気を早期発見
愛犬の病気にいち早く気づくには普段から正常な状態を把握しておくことが重要です。 体重や体温、できれば脈拍なども定期的にチェックしておくと普段と違う状態になった時に早く気付きやすいです。
老犬の体重チェックの仕方
犬や猫などのペット専用の体重計もう販売されていますが、 用意できない場合は飼い主さんが愛犬を抱え 一緒に体重計に乗り、飼い主さんの体重分を差し引いて測っても問題ありません。
毎回測定する時はできるだけ同じ条件で測定したいので、誤差が出ないよう飼い主さんの体重は直前にしっかりと測定し、犬を抱える際は犬が動かないようにお尻を下から抱え前足を掴んで体に密着させると犬が動きにくくうまく測定できます 。
老犬の体温チェックの仕方
犬の体温は肛門に体温計をさして測定します。 無理やりさすと肛門に傷ができるので体温計の先端を水やサラダオイルなどで濡らして滑りやすくしてから肛門に3~4 cm 差し込んで測定します。
犬の平熱は38°から39°です。体温がいつもより高い場合は病気に感染している疑いがあります。逆に急激に下がっている時は命にかかわる重篤な状態であるケースが多いので、すぐに獣医の診察を受けてください。
老犬の脈拍チェックの仕方
犬の脈拍は後ろ足の付け根に指を当てて軽く圧迫し1分間に脈打つ回数をカウントします 。犬の正常な脈拍数は120回前後です。 1分間カウントするのが難しい場合は10秒間でカウントして6倍しても構いません。
老犬の口と歯のチェックの仕方
犬の口の中を開いてみて舌や歯茎が濃いピンク色をしていれば健康状態は良好です。歯茎が赤く腫れていたら歯周病の可能性があり逆に白っぽいと貧血の疑いがあります。
歯の磨き方はペット用歯ブラシかガーゼを指に巻き歯の表面を擦ります。 慣れてない犬の場合は、まず口を触るところから練習し、慣れてきたら歯ブラシを口の中に入れてみる。それも慣れてきたら磨いてみる。という具合に徐々に慣らしていてあげてください 。どうしても嫌がる場合は歯をケアするおもちゃやガムが売られているので利用してもいいでしょう。
歯を磨く頻度は三日に一度のペースで大丈夫です 。7歳を過ぎたシニア犬はほとんどが歯周病を患っていると言われ、ひどくなると食事ができなくなったり他の病気になったりするので口腔ケアはこまめにする習慣をつけてあげてください。
老犬の目のチェックの仕方
水晶体のタンパク質が変質することで目が白く濁り白内障になります。これを放置すると失明につながる危険があります。また、免疫力が低下したりアレルギーになったりすると目やにが増えます。 少し目が白くなっていたり、目やにが多い場合は獣医さんに診てもらいましょう。病気ではなくても目の周りは不潔にしていると感染症になります。目やにが付いている場合はガーゼなどでこまめに掃除してあげてください。
老犬の耳のチェックの仕方
耳垢が溜まっていたり炎症が起きていないかチェックしてください。健康な犬の耳は、穴の中が綺麗なピンク色をしています。 しかし、老犬になると免疫力の低下とともに耳の中に細菌が繁殖しやすくケアをしてあげないと外耳炎などを起こしてしまいます。
綿棒やガーゼ、犬の耳専用の洗浄液などを使ってケアをする方法ありますが、いづれもコツをつかまないと逆効果になってしまう可能性が高いので初めてケアをする場合は獣医か慣れてる人に教えてもらってからするようにしてください。
ボディケアで老犬のアンチエイジング
犬も人間も老化は避けられませんが進行するスピードを緩やかになるよう心がけることは大切です。そこで日頃から重要になってくるのはボディケアです。
ボディケアの基本はブラッシングとマッサージです。散歩の後の日課にするなど習慣的に犬の体に触れる機会を多くしましょう 。触られるのを嫌がる犬も中にはいますが、心身ともに変調をきたしやすい老犬ほどボディケアは大切です。リラックスしている時などを狙って少しずつ慣らしていくようにしましょう。
老犬の健康的な毛を保つブラッシング
ブラッシングは血行を良くして新陳代謝を促す効果があるため、加齢によってパサつきやすい毛並みを美しく保つのに効果的です。
ブラッシングしないでほったらかしていると抜け毛が体に付着して皮膚病の原因になることもあります。 できるだけ毎日の日課にすることをおすすめします 。
フラッシングは、まず頭から背中、そしてお腹、足元そして最後に尻尾と毛の流れに沿って優しくブラッシングしていきます。道具はピンブラシ>スリッカー>コームの順番で使用し、ダマや引っかかりがある場合は無理にとかすのではなく、根元から毛を掴み数回にわたって徐々にとかしてあげてください。
老犬の怪我を予防するマッサージ
犬も高齢になるにつれてあちこちの筋肉や関節が硬くなる老化現象が現れます。 その状態で急に散歩など運動をさせてしまうと怪我の原因になりかねません。そこでオススメなのがウォームマッサージです。 お湯で温めたタオルをあてがいながらマッサージしてあげることで筋肉がほぐれ血行も良くなります。 お散歩前にはお勧めのマッサージ方法です。
マッサージの順序としては最初は背中や首元などの刺激の少ないところからスタートし顎の下や胸、腹部など犬が喜ぶところをマッサージしていきます。仕上げに 足の付け根足の関節を丁寧に揉み込んであげましょう。
老犬のお風呂は素早く済ませる
老犬になってくるとトイレの失敗や食事の食べこぼしなどによって体が汚れてしまうことはよくあります。でもシャンプーが苦手なワンちゃんは多く、特に老犬になるとその負担は大きくなります。極力負担がかからないように、毛をとかすなどの下準備をしてできるだけ早くシャンプーを終わらせるよう心がけてください。
また、老犬は皮膚が乾燥で弱くなっていることが多いので刺激の少ないシャンプーを選ぶ必要があります。保湿効果の高い老犬用のシャンプーを使用しましょう。お湯は人肌ぐらいのぬるま湯を使います。
シャンプーが終わったら素早く吸収性の良いタオルで水気を拭き取り、低温のドライヤーで入念に乾かしてあげてください。高温のドライヤーはやけどの原因になるので、冬場など湯冷めが心配な時は部屋を温めてからお風呂に入れてあげてください。
老犬の肉球や爪のケア は怪我を予防する
老犬は肉球が乾燥しそこから出血することもありますもし血が出ているの確認できた場合は専用のクリームが売られていますのでそれを塗ってケアをしてあげてください。また肉球の間の毛毛が伸びたままだと滑って転倒しやすいので伸びている時はカットしてあげてください。
爪のケアは犬だけではなく飼い主さんも苦手な方が多いです。謝って深爪すると血管が通っているため血が出ます。犬も1度痛い思いをするとトラウマになって嫌がるようになってしまうので自信がない場合はプロに任せましょう。ほっておくとどんどん伸びて肉球に刺さったり伸びた爪に合わせて血管も伸びてくるのでカットが難しくなります。初めて挑戦される場合は必ず止血剤を用意し、一日一本ずつ血管部分を切らないように先端部分を少しづつカットしてください。