犬の無駄吠えをしつけ直す

なぜ無駄吠えが治らないの?うちの犬はバカだから仕方ないのかな...

無駄吠えには無視がいいって聞いたけど無視しても一向に直らない!なんで!?

無駄吠えするたびにお酢のスプレーしてるのにまるで効果がない!なんでなの?

 

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、上記のようなお悩みをお持ちの飼い主さんは、無駄吠えにも種類があることを理解できておらず、アプローチの仕方が間違っている可能性が高いです。

 

この記事をお読みいただくことで、犬が学習するパターンを理解することができ、正しいアプローチを実践いただくことで愛犬の無駄吠えをなくすことができるようになります。

 

10分程度で読める記事となっております。

もし興味がございましたら最後までお付き合いください。

 

犬の無駄吠えをしつけ直すにはまず犬の学習パターンを理解する

犬の無駄吠えをしつけ直す

犬の学習パターンは4つ

犬にとって "良いことが起こる" か "嫌なことが起こらなくなる" と犬はその行動を繰り返します。一方、犬にとって "良いことが起きない" か "嫌なことが起こる" と犬はその行動を減らしていきます。この "良いこと、嫌なこと" が "起こる、起きない"は行動のあと毎回5秒以内に起こるか起きないかで判断します。

 

要するに、"おすわり" をしたあと毎回5秒以内におやつがもらえたら、犬は "おすわりをしたからおやつがもらえた" と認識しますが、おすわりをしてもおやつがもらえたりもらえなかったり一貫性がない場合や、おすわりをして5秒を過ぎてからおやつをもらっても犬は "なんでおやつがもらえたのか理解できない" ということです。

 

表にまとめるとこうなります。

行動の後、 起こる 起きない
毎回5秒以内に良いことが その行動を繰り返す その行動が減る
毎回5秒以内に嫌なことが その行動が減る その行動を繰り返す

 

体罰に意味がない理由

4つの学習パターンで重要なのは、飼い主が自発的に "毎回5秒以内に嫌なことが起こる" を使って問題行動を減らすことは現実的に不可能であるということです。なぜなら、飼い主は犬と四六時中一緒にいることができないからです。

 

例えば、無駄吠えをするたびに毎回5秒以内にお酢のスプレーを顔に吹きかけていたとします。しかし、飼い主がいないところで無駄吠えしたときにお酢のスプレーをする人がいなければ、行動とその結果に一貫性がないため犬は無駄吠えとお酢のスプレーとの因果関係に気が付くことができません。

 

それどころか、「飼い主さんはなんでかわからないけどお酢のスプレーを吹きかけてくる嫌な存在だ」と認識してあなたに対しストレスを抱えるようになってしまいます。

 

にもかかわらず、無駄吠えをするたびにお酢のスプレーをしたり、犬笛などのグッズを使ったり、あるいは叩いたり蹴ったり体罰を与える飼い主が非常に多いのです。

 

犬の学習パターンを理解せずにこういった誤ったアプローチをしていてはいつまでたっても問題行動の改善はできません。

 

犬にとって"良いこと"と"嫌なこと" とは

では次に、犬にとって"良いこと"と"嫌なこと"にはどんなものがあるのでしょう。ひとつひとつ確認していきましょう。

 

犬にとって "良いこと" とは?
  • エサ、おやつをもらう
  • 褒めてもらう、かまってもらう
  • 散歩に連れて行ってもらう

ここで注意していただきたいのは叱るときです。大きな声で怒鳴ったり、低い声で叱ると嫌なことと認識する犬もいますが、それを理解できない子もいますし、あまりいつもと変わらない声のトーンで叱った場合はほとんどの犬は叱られていることを理解できません。むしろかまってもらえてると勘違いして良いことと捉える可能性が高いので注意が必要です。

 

犬にとって "嫌なこと" とは?
  • 敵が近づく
  • 慣れていないことが起こる、びっくりする
  • 体罰を受けたり怖い思いをする

ここまでは一見、当たり前のようなことばかりですが重要なしつけの基本ですので常に頭の片隅に置いておいてください。このことを踏まえ、次から無駄吠えを減らしていく正しいアプローチの仕方について掘り下げていきます。

 

犬の「無駄吠え」のなくし方

犬の無駄吠えをしつけ直す

「無駄吠え」のうち "良いことが起きる" から習慣化してしまうのが「要求吠え」です。例えば、おしっこがしたい⇒要求吠え⇒散歩に連れて行ってくれた⇒以後同じことを繰り返すというようなことが要求吠えが習慣化する流れです。

 

一方、”嫌なことがなくなる” ことで習慣化してしまうのが「威嚇吠え」です。例えば人が廊下を歩く音に反応して吠えている場合、廊下を歩く人は単に通り過ぎているだけですが、犬の思考はこうです。敵が近づいてくる⇒威嚇吠えする⇒敵が離れていく⇒威嚇吠えしたことで嫌なことが無くなった!⇒以後同じことを繰り返すようになる

 

これらを改善するには "良いことが起きないようにする"  か、"そもそも嫌なことが起こらないようにする" 必要があります。どちらも同じ無駄吠えですがアプローチの仕方を間違えると全く効果がありませんので注意してください。

 

「要求吠え」を減らすには

要求吠えを減らすには、要求吠えをする前に手を打つのが一番です。

 

具体的には、排便をもよおして泣いてしまう子は前もって排便の時間をしっかりと把握し鼻を鳴らす前に散歩に連れて行く、かまってほしくて泣いてしまう子は離れ際にコングなどのおやつの入ったおもちゃを与えるなどです。このようにして犬に要求吠えをして思い通りになったという経験をさせないようにするのが最も重要です。

 

いろいろ手を打ったとしても要求吠えをしてしまう場合は徹底して無視をする必要があります。目を合わせても、叱ってもいけません。要求吠えをしたらあからさまにそっぽ向いてください。犬は飼い主が振り向いたり声をかけられるだけでもかまってもらえたと勘違いします。

 

徹底的に無視することで徐々に要求吠えしてもいいことが起こらないことに気づき始めます。そして、忘れがちですが、静かになったところでご褒美をあげるのも忘れないでください。

 

吠えても何も起きないけど静かにするといいことが起こったという経験が蓄積されれば自然に要求吠えはしなくなります。

 

 

「威嚇吠え」を減らすには

威嚇吠えをすると犬を叱ったりお酢のスプレーをしたりする飼い主は多いですが、前述の通り、飼い主は犬と常に一緒にいれるわけではないので犬が威嚇吠えをするたびに嫌なことが起こる状況をつくるのは現実的に不可能です。

 

嫌なことが起きたり起こらなかったりすると、犬は「威嚇吠え」と「嫌なことが起こること」の因果関係に気が付きません。つまり、なんで怒られているのか理解できないのです。

 

なので「威嚇吠え」をなくしたいときは ”嫌なことを起こす” のではなく "そもそも嫌なことが起こらないようにする" 必要があります。

 

具体的には、呼び鈴やチャイムに反応して威嚇吠えしてしまう子には呼び鈴やチャイムが聞こえない部屋に移動させるか呼び鈴やチャイムの音量をできるだけ下げる。廊下の足音に反応してしまう子は足音のしない部屋に移動させるなど、まずは嫌な音がしない環境をつくってあげる必要があります。

 

つぎに、嫌な対象そのものをなくす必要があります。なぜなら「威嚇吠え」は要求吠えと違って嫌な対象が無くならない限り、飼い主が無視を決め込んでも全く意味がありません。嫌なものがそこにある限り永遠に吠え続けるのです。一括りに無駄吠えと判断して、無視しても効果がでないのはこのためです。

 

具体的な対策としては、呼び鈴や足音などの音に反応している場合はその音をテープレコーダーに録音して吠えないレベルの音量から繰り返し聞かせ音に慣らしていきます。

 

人やほかの犬を警戒して威嚇している場合は、知らない人や犬がいっぱいいる公園やドックランに連れて行き、まずは遠目に眺めるところから始めて徐々に交流させるといいでしょう。

 

嫌な対象そのものをなくすには、こうして嫌だと感じている存在に少しづつ慣らす必要があります。嫌な存在に慣れることと嫌なことが起こらない環境を作ってあげれば自然と威嚇吠えはなくなります。裏を返すと、どちらかが欠けているといつまでも改善できません。

 

犬の無駄吠えに対して罰を与えても意味がない

犬の無駄吠えをしつけ直す

最後にしつこいかもしれませんが大事なことなので繰り返します。

 

犬のしつけトレーニングの方法が確立される以前は、犬がいけない行動をとったときに叩いたりお酢を薄めた液体を吹きかけたり何かしらの罰を与える方法が主流でした。

 

ただ前節でもお伝えした通り、「行動」とその「結果」の因果関係を犬にわからせるには「行動」のあと常に、かつ即座に結果を犬に返さなければ犬は学習できません。

 

おしっこやうんちをしてはいけないところでしてしまっても、飼い主がそれを発見するのが遅れたら叱っても犬はなんで怒られているのか理解できないのです。つまり、犬からすれば大好きな飼い主であるあなたがただただご機嫌斜めで八つ当たりされているとしか思えないのです。

 

ですから、犬のしつけにおいて罰を与えるのはナンセンスです。罰を与えるのではなく、そもそもいけない行動をとれない環境をつくるのが飼い主の役目であることを理解してください。

 

このことが理解できれば無駄吠えをしつけ直すのはそんなに難しいことではなくなります。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てることを祈っております。

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