老犬の肥満を予防するには【一日の消費カロリー>一日の食事のカロリー】とすることが絶対条件になります。一日の消費カロリーは計算式によって求めることもできますが、犬種や骨格、筋肉量、年齢、先天的な個体差などによって誤差が生まれるためおすすめしません。それに、すこし計算が難しいですよね。難しいことは続けることができません。そこで今回は犬の見た目から必要なカロリーを調べる方法を紹介したいと思います。
もくじ
老犬の1日の必要カロリーをかんたんに把握する方法
当サイトでは環境省が公開している「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」にあるボディコンディションスコア(BCS)を使って見た目で理想体重に近づける方法をおすすめします。
老犬の1日の必要カロリーを把握する手順
①現在の愛犬の状態が上図のうち、どの状態か把握する
ex,)体重が25kg見た目はBCS5の状態。
②一週間愛犬に同じ分量のドッグフードを与え、体重の増減を測定する
ex,)朝晩、計500gのドックフードを一週間与える。
③増量または減量してしまった場合は±10%量を調節しさらに一週間様子を見る
ex,)一週間後、犬の体重が200g増加していたためドックフードの量を450gに変更。さらに一週間様子を見る。
④体重が増減しなくなったところでドックフードの分量を量りカロリーを算出
ex,)ほぼ体重が一週間前と変わっていない。ドックフード450gのカロリーを計算してみると1,080kcalだった。
⑤理想体重のBSC3を目標にカロリーをコントロールしながら食事やおやつを与える
ex,)現在、見た目はBCS5の状態なので1,080kcal×90%=972kcalの範囲内で食事とおやつを与えよう!
といったイメージです。
④の±0の状態は【1日の消費カロリー=1日の食事摂取カロリー】という状態をあらわしています。つまり、この時点のカロリーを越えさえしなければ、いくらおやつや手作りごはんを与えても太ることがないということがわかるので、体重をコントロールできるようになります。
老犬の1日の必要カロリーを把握する方法のメリット
この方法のいいところは犬の状態を見ながら食事量を調節できるところです。難しい算式に当てはめて導き出した必要カロリーは机上の空論となってしまうこともあり気が付けばさらに太っていたなんてことも起こりかねません。
老犬の1日の必要カロリーを把握する方法のデメリット
特にありませんが、強いて挙げるならこまめに体重を測り記録する手間がかかるという点です。④でもとめたカロリーの値は犬の体重の増減や年を重ねるごとに変化します。定期的に体重測定をする習慣をつけてください。
老犬の1日の必要カロリーを把握する方法の注意点
ダイエットさせる場合、食事の量を10%以上減らすと愛犬にもストレスがかかってしまうため控えてください。また、体重が極端に落ちる場合もよくありません。だいたい一週間で体重が1~3%程度の減量になるよう食事の分量を調節してあげてください。