犬を捨てたら犯罪 犬との暮らしにかかわる法律

犬の夜泣きで寝不足。もう限界。捨てたらダメ?

ペット禁止の賃貸でこっそりペットを飼ったらどうなるの?

 

ちょっと待ってください!それ、犯罪ですよ!

 

犬の飼い主が守るべき最低限のルールとして

  • 適切な分量の食事を与える
  • 病気やケガをしたときは速やかに動物病院を受診させる
  • 暴力ではなく適切な方法でしつけを行う
  • 異臭、糞尿の放置、抜け毛の飛散、無駄吠えなどで近隣に迷惑をかけないよう努める
  • 管理できないほどの数を飼わない
  • 途中で飼育放棄しない

 

などが挙げられますが、それに加え、犬に関する法律やほとんどの都道府県では動物の飼育に関する条例を設けています。つまり、それだけ犬が原因でおこるトラブルが多いという事の裏付けでもあります。他人事ではありません。

 

そこで今回は犬と一緒に暮らしていたら起こるかもしれないトラブルや悩みは法的にどういった取り扱いになるのか設問形式でまとめてみました。

 

この記事をお読みいただくことで犬を飼ったら起こるかもしれないトラブルや悩みを知ることができ知らないうちに犯罪を犯してしまった!という事態を避けることができます。

 

ぜひ最後までお付き合いください。

 

夜泣きや無駄吠えがひどく睡眠不足です。近所からも苦情がきて精神的に限界です。もう捨てたいのですがダメですか?

犬の法律

法的にも倫理的にもそれは許されません。しつけ教室などに通い問題行動の原因をつきとめ改善に努めてください。

 

動物愛護法違反、軽犯罪法違反のほか、捨てた犬が人に危害を加えた場合は民事で不法行為として損害賠償を請求され、刑事では過失致傷罪や器物損壊罪などの罪に問われる可能性があります。

 

第四十四条

3 愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。

出典:動物愛護法

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。(中略)

十二 人畜に害を加える性癖のあることの明らかな犬その他の鳥獣類を正当な理由がなくて解放し、又はその監守を怠つてこれを逃がした者

出典:軽犯罪法

 

保健所に持ち込めばいいと安易に考えておられる方がたまにいらっしゃいますが、現在は正当な理由がない場合は引き取りを拒否する自治体がほとんどです。正当な理由とは飼い主が寝たきりになったり亡くなった場合などを指し、設問のような理由は該当しません。

 

また、仮に飼育放棄を受け入れる保健所があったとして、その後その犬はどうなるかご存知でしょうか。

 

譲渡不可と判断されればものの数日で殺処分です。安楽死ではありません。一時間近くもがき苦しみながら狭い部屋に他の犬と一緒に押し込められ毒殺されるのです。

 

どうかこのことをよく考えて行動してください。

 

犬がうるさいので近隣から訴えられないか心配です。

犬の法律

騒音対策やしつけを怠っている場合は訴えられて裁判に負ける可能性が高まります。

近隣からの苦情があった後も騒音対策を行わなかったことにより損害賠償請求が認められた判例があります。

 

事案の概要

原告は、自宅の近隣に居住する被告らの飼い犬の鳴き声のために、睡眠障害を伴う神経症を発症するなどして精神的苦痛を被り、治療費等の損害も被ったとして、被告らに対して、損害賠償約182万円及び遅延損害金を請求した。

判決の要旨

1)犬は深夜や早朝の時間帯を含め、日常的に比較的大きな音量で、一定の時間鳴き続けていた

2)原告は犬の鳴き声によって睡眠を妨げられるなどの生活上の支障が生じていたが、被告らは、原告から苦情を言われたり、調停の申立てをされた後にも、犬の鳴き声を低減させるための適切な措置をとらなかった

等から、犬の鳴き声は受忍限度を超えていたとして、被告らに対し、慰謝料25万円、その他の損害(心療内科の治療費・交通費、PCMレコーダーの購入費等)約10万円、弁護士費用3万円の合計約38万円及び遅延損害金の損害賠償を命じた。

出典:大阪地判平27.12.11(判例時報2301号103頁)

 

つまり、飼い主は犬の無駄吠えに対して

  • 防音設備の設置
  • 無駄吠えの矯正

この二つを行う必要があると言えます。

犬を多頭飼いしています。臭いが心配なのですが犬の臭いで法的に罰せられることはありますか?

犬の法律

はい、あります。

1匹程度の臭いで限度を超えていると認められるのは難しいですが、多頭飼いであれば認められるケースも少なくありません。

ただ、犬の飼い主は基本的に他人に与えた損害を賠償する責任があります。頭数に限らず、飼い主として臭いには配慮するよう心がけましょう。

 

第二十五条(中略)

3 都道府県知事は、多数の動物の飼養又は保管が適正でないことに起因して動物が衰弱する等の虐待を受けるおそれがある事態として環境省令で定める事態が生じていると認めるときは、当該事態を生じさせている者に対し、期限を定めて、当該事態を改善するために必要な措置をとるべきことを命じ、又は勧告することができる。

(中略)

第四十六条の二 

第二十五条第二項又は第三項の規定による命令に違反した者は、五十万円以下の罰金に処する。

出典:動物愛護法

ペット禁止の賃貸住宅で犬を飼ってるのがバレたらどうなりますか?

犬の法律

損害賠償責任を負い、場合によっては強制退去を命じられます。

ペット禁止の賃貸、損害賠償

出典:日本経済新聞

ペット禁止の賃貸物件には動物アレルギーをもった居住者もいます。人によっては命に関わることなので軽視してはいけません。賃貸物件のオーナーからだけでなく近隣住民からの損害賠償責任を負う可能性もあります。このような身勝手な行動は絶対にしてはいけません。

敷地内だったら犬を放し飼いにしてもいいですか?

犬の法律

柵などでしっかりと囲い逸走することがないよう対策をされた自己の敷地内であれば放し飼いにしても問題ありません。

第7条3動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

出典:動物愛護法 

第4 犬の飼養及び保管に関する基準
1 「犬の所有者等は、さく等で囲まれた自己の所有地、屋内その他の人の生命、身
体及び財産に危害を加え、並びに人に迷惑を及ぼすことのない場所において飼養
及び保管する場合を除き、犬の放し飼いを行わないこと。」

出典:環境省告示「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準

犬と一緒に電車やバスに乗っても問題ありませんか?

犬の法律

基本的にダメだとお考え下さい。

交通機関を利用する際、ペットの同伴は身体障がい者補助犬法で認められた盲導犬、聴導犬を除き、乗車拒否の対象となります。ただし、一定の制限のもと所定の料金を支払うことで乗車できるようになる交通機関もあります。各交通機関によって決まりがありますので事前に問い合わせて確認してください。

※参考 JRの場合

 

ペットOKの飲食店で犬が粗相して退店を求められました。従わないといけないのですか?

犬の法律

はい、従わないといけません。

飲食店には店を管理する義務があり、民法上「相手方選択の自由」という権利が認めらています。

飲食店があなたのペットが他のお客様に迷惑をかけていると判断した場合は退店を求めることができ、あなたがこれに従わない場合は民法上の「不法行為」が成立するため損害賠償責任を負うこととなります。

(不法行為による損害賠償)
第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
出典:民法

 

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