毎日見ていると気付きにくいこともありますが、犬の老化現象は様々なところに現れます。一般的に犬は7歳頃から老化の兆候が現れると言われており、それに合わせて飼い主の意識も変えていかないといけません。そこで今回は犬の老化サインにはどういったものがあるのか、そしてどう対処すればいいのかまとめました。
老犬の体の変化
愛犬の毛ヅヤが悪くなった
年を取ると代謝が悪くなり毛の発育も悪くなってきます。この頃になるとボサボサっとした脱毛も目立ってくるのでバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。
愛犬に白髪が増えた
個体差はありますが口の周りから生えることが多いです。わかりにくいこともありますが、全身が白っぽくなることもあります。
愛犬を上から見るとお尻が小さい
歩いている犬を上から見て前足よりもお尻のほうがほっそりしている場合、筋肉が落ちてきている証拠。年をとるにつれて足腰の筋力が低下するため適度な運動をさせましょう。ただし、無理は厳禁。筋力が落ちているとそれだけケガもしやすくなっています。ケガをするとそれが原因で寝たきりになることも。なので犬の様子を見ながら適度な運動をこころがけましょう。
愛犬の口臭がきつい
年をとると唾液の分泌量が減り、歯周病などにかかりやすくなります。そのためオーラルケアも今まで以上に重要になってきます。また、口臭は歯茎のトラブルをはじめ色々な病気のサインでもあるので、ひどい場合は動物病院の検査を受けましょう。
愛犬が著しく太った、痩せた
年を取ると消化吸収機能が衰えて食欲にムラが出るため体型が変化してくることがあります。食欲がなくなってしまうと痩せてきますし、代謝の低下や運動不足が原因で太ってくることもあります。ドッグフードに好物を混ぜたり分量を調節してみたりいろいろ試してみましょう。もし改善が見られない場合は他に原因があるかもしれませんので動物病院でみてもらいましょう。
愛犬に目やにが多い、白く濁っている
犬の目は老化が進むと白内障になる事が多いですが、その他にも様々な病気が潜んでいる場合があります。目ヤニが多かったり白く濁っている場合は何らかのサインである可能性もあるため動物病院でみてもらいましょう。
愛犬にイボやしこりができた
7歳を過ぎてくると腫瘍ができやすくなります。そのため日頃から愛犬に触れて異変がないかチェックしてあげましょう。小さいイボやしこりでもガンの場合があるので、気が付いたのであればできるだけ早く動物病院でみてもらいましょう。
老犬の行動の変化
愛犬が夜泣きをするようになった
老犬介護の中でも特に大変なのが夜鳴き。認知症の代表的な症状と言われています。排泄や食事の要求、あるいは体調不良を訴えて鳴いていることもあるので見極めることも大切ですが、何をしても泣き止まないことも多々あります。これが原因で近隣住民とトラブルになったり飼い主さんがノイローゼになったなんて話はよくあります。防音犬小屋レンタくんはそんな飼い主さんを救いたいという想いから生まれました。もし今、あなたが愛犬の鳴き声にお困りでしたらぜひ試してみてください。
愛犬が名前を呼んでも反応しないことが多くなった
耳が遠くなり単純に聞こえていない場合と周囲への関心が薄れわざと無視している場合があります。だからと言ってそっとしておくのはNGです。いろいろな刺激を与えてあげることが重要です。おすすめは脳トレ。
愛犬とかくれんぼ
- 犬に見られないようにして隠れる
- 隠れたところから名前を呼んだりおいでと声をかける
愛犬とシャッフルゲーム
- 紙コップを二つ用意し片方におやつを隠す
- 隠したら紙コップをシャッフルして犬に探し当てさせる
- 紙コップがない場合は飼い主さんの手で 隠しても OK
愛犬とボールを追いかけゲーム
- 犬が動きやすいように伸縮リードを使用する
- ボールを軽く投げて犬に取りに行かせる
愛犬とおいでおいでゲーム
- 離れたところで待たせる
- 10 M 程度離れたところからおいでと声をかけて犬を呼ぶ
愛犬の寝ている時間が長くなった
体力がなくなってくるので寝る時間が多くなります。仕方のないことですができるだけ生活に刺激を与えてあげアンチエイジングに取り組みましょう。特に昼間寝すぎてしまうと昼夜逆転するので夜泣きにもつながります。そんなときは体内時計のリセットも含め10分程度の日光浴が有効です。洗濯物を干すついでにバルコニーやお庭で日光浴させましょう。
愛犬が散歩に行きたがらなくなった
筋力が衰えて関節が痛くなったり体力的に難しい場合もあります。だからといって散歩を完全にやめてしまうと筋力が衰える一方ですので短い距離でもできるだけ出かけるようにしてあげてください。また、ケガや病気の可能性もありますので様子が変だなと思ったら動物病院でみてもらいましょう。
愛犬の歩き方がゆっくりになったり、もたつくようになった
年を取ると後ろ足の筋肉が衰えてきます。そのため歩くスピードがゆっくりになり徐々に足がもたつくようになってきます。 この頃になると足を痛めやすいので注意してあげましょう。爪が引っかかって転倒したりするとケガの原因になります。ケアもこまめにしてあげましょう。
愛犬がモノにぶつかるようになった
視力の低下や足のふらつきが原因で物にぶつかりやすくなります。放し飼いにしていると怪我の原因となりますので丸いケージを使うなど行動範囲を制限するようにしましょう。
老犬の性格の変化
愛犬が神経質になった
目や耳が不自由になり不安感から神経質になることがあります。うなったり吠えたり怒りっぽくなったなと感じたら不安でナーバスになっているんだなと理解してあげてください。決して忠誠心を失ったわけではありません。今まで以上にコミュニケーションを図り温かく見守ってあげてください。
愛犬が人や犬と交流したがらなくなった
周囲への関心が薄れて興味がなくなってきている可能性があります。でもアンチエイジングに重要な刺激を得るには周囲との交流は大事です。散歩の途中に友達犬のところへ立ち寄ってみたり新しいお友達をつくったり、できるだけほかの犬と交流する機会を作ってあげるようにしましょう。
老犬の食欲の変化
愛犬があまり食べなくなった
年のせいで食が細くなることはありますが2,3日全く食べなかったりほとんど何も食べない場合は病気の可能性もあります。単に歯が痛かったり首が痛いといったケースも考えられますが、食事を取らないとどんどん衰弱してしまうので理由がわからない場合は動物病院でみてもらいましょう。
愛犬が水を異常に飲むようになった
暑い季節だとよく飲むこともありますが、今までと比べて異常によく飲むようになったなと感じた場合、注意が必要です。糖尿病の代表的な症状でもあるので動物病院で診察してもらいましょう。
老犬の排泄の変化
愛犬がトイレをよく失敗するようになった
高齢になると一度で尿を出しきれずにトイレの間隔が短くなります。我慢できずに漏らしてしまうこともあるのでできるだけ近くにトイレを置いてあげましょう。近くに置くことが難しかったり失敗することが多くなってきたらオムツをすることを考えましょう。