今年も季節の変わり目となり、だんだんと暑い季節に移行しつつあります。

防音ケージをご利用中のお客さまの熱中症などのトラブル防止のため、注意点をまとめましたので必要に応じて対策を講じていただきますようお願い申し上げます。

 

■換気扇の下部のつまみが排気と給気ともに「ひらく」になっていることと給気のスイッチが「入」になっていることをご確認ください。

 

 

■抜け毛の多くなる季節です。換気扇中央よりフィルターがとれますので抜け毛などで目詰まりを起こしていないか細目にご確認いただき、詰まっている場合は掃除機か水洗いなどで清掃してください。

 

・フィルターの掃除だけ細目にしていただければ特に問題はありませんが、換気扇自体も下のネジ二つを外せば簡単に取れますので必要であれば外して掃除していただいて構いません。換気扇の詳しい掃除方法が知りたい場合はご遠慮なくご連絡ください。尚、自己判断で換気扇内部まで分解して破損があった場合は修理代をご負担いただきますのでご留意願います。

 

■防音ケージ内は通常ですと1~2℃程度の温度差なのでお部屋の温度が25℃以下なら通常であれば問題ありませんが(犬に適した室内の温度は25〜28℃、湿度は45〜65%だといわれています。)、ケージ内の上昇温度はケージの広さに対するわんちゃんの大きさや、わんちゃんの状態によって変わってきます。夜泣き頻度が多かったり、徘徊、疾患の有無、息切れなどのエネルギー発散による発熱が起こります)

 

・ケージに入れる前はわんちゃんに水分をあたえ、十分落ち着いた状態でいれてください。水を飲んでくれない時はだし汁を冷やしたものを与えるかエサに水分を混ぜるなど工夫して与えてください。

 

・ケージ内が暑くなってしまうようであれば 数時間おきに扉を開けて換気してください。空気の流れが悪い場合は換気扇フードを外してご使用ください。

 

・6~7時間以上扉を閉めたままにする場合は、お部屋の温度を更に低く設定し、水の設置、ケージ内に冷却マットを敷くなどの対策を講じていただきますようお願い致します。ただし、やりすぎると逆に危険ですのでわんちゃんの様子を確認しながら段階的に行ってください。湿度が気になる時は除湿器を換気扇の近くに設置すると効果的です。

 

 

■犬の中には、暑さに弱い犬種もいます。特に下記のような犬は熱中症になりやすいので注意してください。

・体力のない犬
体温調節が上手にできない子犬やシニア犬、心臓病や呼吸器系、腎臓疾患などの持病のある犬、夏バテ気味の犬など、体力のない犬は熱中症になりやすい傾向があるので注意が必要です。

・毛が長く、厚い犬種
原産地がアラスカなどの寒い地方の犬種や、毛量の多いダブルコートの犬種は暑さに弱く、日本の気候では夏バテや熱中症になりやすい傾向があるので注意が必要です。

・肥満や気道狭窄を患っている犬
中高齢で、肥満傾向にある犬や気管狭窄のある犬は、気道が圧迫されて呼吸がしづらくなるため、熱を下げるために舌をだしてハァハァと呼吸をするいわゆる “パンティング”  の効率も悪くなります。また、皮下脂肪によって体温が下がりにくくなる傾向にあるので熱中症に注意が必要です。

・短頭種
パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ペキニーズといった、鼻ぺちゃ犬と呼ばれるマズルの短い犬種は、熱い外気を取り込みやすく気道が狭いため、パンティングの効率も悪く、 熱中症になりやすい傾向があるので注意が必要です。

・大型犬

大型犬は肺が大きく空気を吸い込む量も大きいので体内に熱い空気が溜まりやすくなります。

・完全室内犬

普段散歩などで外出することが少ない場合は温度の変化に耐性がないので注意が必要です。

・毛色が濃い、黒系

直射日光が当たると熱をもちやすいので注意が必要です。

 

下記のような症状がございましたらケージの使用をただちに中断し、浴室で冷たいシャワーをあびせる、あるいは涼しく風通しのいいところに移動させ、濡れタオルを被せ、扇風機をあてたり、必要に応じて保冷剤などをタオルに巻き、頭、のど、首筋、わきの下、お腹、太ももの内側などを冷やしてあげてください。

・何もしてないのに呼吸が荒く、心拍数が高い
・舌や歯茎が白っぽくなっている
・落ち着きのない様子をみせる、焦点があっていない
・よだれが多い
・自分で水を飲みに行かない、食べない
・ボーッとしている、フラフラしている
・横になって起き上がろうとしない
・ぐったりしていて、元気がない

 

※ただし、冷やしすぎもNGです。体が冷えすぎると、冷えた体を温めようと血管の収縮や「シバリング」と呼ばれる体の震えが起こります。氷を使う場合は注意してください。

 

NG行為はその他にも

 

・冷蔵庫の冷気にあてて冷やすNG行為

→体が濡れた犬に冷気をあてると冷えすぎの原因になります。体が濡れていない場合でも体を十分に冷やすには効率が悪いです。

 

・体に保冷剤を直接あてるNG行為

→氷や保冷材は体に直接あてると凍傷の原因になります。

 

・犬ののどに無理やり水を流し込むNG行為

→自力で水が飲めない状態の時に無理やり流し込むと気管に水が入って窒息の原因になります。

 

・濡れタオルが乾いてもかけたままにするNG行為

応急処置的に濡れたタオルをかけてそのまま乾いてしまった場合、蒸れて余計に熱がこもります。夏場は濡れたタオルもすぐに乾くので濡れたタオルをかける場合はこまめに冷たい水で濡らすようにしてください。

 

また下記の症状がある場合は至急、動物病院を受診してください。

・嘔吐や下痢
・吐いたものや排泄物に血が混じる
・筋肉の痙攣や震え
・歯茎が白くなる、舌や粘膜が青紫になる
・意識がなくなる、呼びかけても反応しない

 

猫や鳥につきましても室温等には十分ご注意いただきますよう併せてお願い申し上げます。

ペットの騒音でお困りではありませんか?

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