飼い主さんの中には散歩というと排泄の時間と解釈されている方がいます。老犬になってくると排泄は家で済ませてしまうことが多く、「もう今日はうんちしたから散歩しなくていいや」と散歩しなくなってしまうケースがよくあります。が、犬にとって散歩は排泄以外にもストレスの発散や筋力をキープするいい運動でもあり非常に重要なルーティンです。もし、散歩=排泄という考えならば改めましょう。今回は老犬の散歩についてまとめたいと思います。
もくじ
イヤそうでも散歩にはつれていく!でも老犬だから無理はさせないで!
中年期から高年期にかけて関節が弱ってきます。そのため、今まで大好きだった散歩もこのころになってくると行きたがらなくなることはよくあります。でもそのまま運動しない癖をつけてしまうと筋力が低下し寝たきりの原因になります。なので犬の状態にあわせて極力散歩には連れていってあげてください。
元気に歩くことができる犬の場合
元気な老犬との散歩でのポイントは3つ
犬のペースにあわせてゆっくり歩く
忙しい時はつい急ぎ足で散歩してしまうことも多いとは思いますが、中年期になってくると運動能力が落ちてくるのであまり乱暴な散歩をしているとケガの原因になります。すぐ疲れてしまう場合はこまめに休憩を入れて、時間や距離が短くても無理をさせないよう注意しましょう。
コースを変えて犬に刺激を与える
毎日同じコースだと犬も飽きてしまいます。いつもと違うコースで違うにおいをかぎ、ちがうわんちゃんと交流したりすると脳にいい刺激になり若さを保つ要因になります。時間の許す限り色々なコースに連れていってあげてください。
犬の体調を見極めて無理はさせない
散歩は重要ですが体調が悪い時まで無理に連れ出す必要はありません。持病などある場合は必ず獣医と相談してください。また、シニアになってくると暑い寒いに弱くなってきます。夏場は早朝か日の落ちた夕方以降にいくようにして冬場は洋服など着せてあげましょう。
また、雨の日など散歩に行けない日は室内トレーニングを行いましょう。やわらかいクッションなどを使って障害物を作りおやつで釣って歩かせます。毛布を被せて脱出させるゲームなどでもOK。立って歩かせることを意識しましょう。
歩くことが難しい犬の場合
犬に日光浴をさせる
日光浴することによってビタミンDが作り出されます。ビタミンDはカルシウムの吸収をよくし骨を丈夫にしたり免疫力を高める働きがあります。また、日の光を浴びることで体内時計もリセットされるため夜泣きなどで体内時計がくるってしまった場合は日光浴をさせてあげましょう。時間は一日30分~1時間で十分です。
犬をカートに載せて散歩する
赤ちゃん用のベビーカーなどを使ってお外の空気を吸わせてあげるだけでもいいストレス発散になります。ベビーカーはリサイクルショップなどで安いと1,000円前後で売っているので探してみては。
視力が衰えてきている犬の場合
犬の散歩コースを固定する
通常であれば散歩コースを変えるといい刺激になりますが視力が低下してくると、知らないにおいや歩きづらい場所は、逆に恐怖を感じ犬にとってストレスになってしまいます。人が多い場所などは避けるようにしましょう。
飼い主さんが犬に寄り添って歩く
犬が最も信頼を寄せている飼い主さんは犬にとってもっとも安心できる存在です。できるだけリードを短く持ち、声をかけながら歩くなど安心感を与えてあげましょう。人や犬とすれ違う時は恐怖を抱いていることが多いので止まって抱きしめてあげるなどすると落ち着きます。
動かない、歩きたがらない犬の場合
体調が悪いわけではないのに散歩に行きたがらない場合は、おやつやおもちゃでやる気にさせるしかありません。どうしても行きたがらない場合は仕方ありませんが時間を変えてリトライしてください。