本当に良いドッグフードに たどり着くまでの3ステップ

ヒルズ、ロイヤルカナン、ニュートロ、オリジン、アイムス、ピュリナ、モグワン、カナガン、アカナにブッチ。ドッグフードの種類が多すぎてどれをあげたらいいのかわからない!うちの子にとってベストはどれ?誰か手っ取り早くおススメ教えてくれー

愛犬には健康でいてほしいから、安全面や原材料にこだわった本当に良いドッグフードをあたえたいんだけど選び方がわからない。しっかり細かく調査してるっぽいランキングサイトとか口コミサイトで売れてるのにしとけば間違いないのかな?

安くてクオリティも高いコスパ最高のドッグフード探してるんだけど、いいの、ない?

 

ドッグフードを選ぶ際、こんなこと思ってたりしませんか??

 

結論から言うと、そのような他人任せの思考停止状態だといつまでたっても本当に良いドッグフードにはたどり着けません。アフィリエイターに上手いこと誘導されていいフードを買ったつもりになってステマの餌食になるのが関の山です。

 

本当に良いドッグフードを探そうとしてネットで検索しても上位表示される記事はランキングサイトや比較サイト、レビューサイトなど広告費の高い順に商品が並んでいるいわゆるステマサイトか、amazonや楽天などの商品ページです。

 

ちなみに「ステマなし」とかで検索しても出てくるのはステマです(笑)

 

そこで今回は、犬の管理栄養士とヘルスニュートリションドッグスペシャリテの認定を受けた私が考案した「愛犬にとって本当に良いドッグフードにたどり着くまでの3ステップ」をご紹介をさせていただきます。

 

この記事を最後までお読みいただくことで、飼い主であるあなた自身が、あなたの愛犬にとって本当に良いドッグフードを選定することができるようになり、愛犬の健康上のトラブルや体の不調の予防・改善に役立てることができるようになります。

 

少し長い記事になりますが、もしご興味がございましたらぜひ最後までお付き合いください。

 

もくじ

「ヘルスニュートリションドッグスペシャリテ」と「犬の管理栄養士」の資格を取得

おすすめのドッグフード

ペットフードについては、獣医学の分野においても心臓病や腎臓病、尿石症などを患ったときのための療法食については詳しく記述されていますが、どんな食材がどういった健康維持に役立つのかなどの栄養学の知識はあまり主流ではなく、たとえ獣医さんであっても専門的な知識をお持ちでない方もたくさんいらっしゃる、というのが現状です。

 

そこで私は今回の記事を執筆するにあたり最低限の知識を有していることの証明と、自分の実力を測る意味も込めてかんたんな資格を取得しました。

 

わざわざ公にみせびらかすような資格でもありませんが、日本のペット業界はペット先進国と呼ばれる諸外国から見ればまだまだ劣っています。この状況を打開すべく、1人でも多くの飼い主さんに正しくて有意義な情報がお届けできるよう日々努力しております。

 

ちなみにヘルスニュートリションドッグスペシャリテというのはロイヤルカナンの資格?みたいなものです。だからといってロイヤルカナン推しでもなければロイヤルカナンとは何の関係もありませんので誤解しないで下さいね(笑)

 

本当に良いドッグフードにたどり着くまでの3ステップ

 

前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。

 

あなたの愛犬に合ったドッグフードは次の3ステップで探します。

愛犬に合ったドッグフードにたどり着くまでの3ステップ

STEP1:価格×情報精査×個体性をみて候補をしぼる

STEP2:正しい分量正しい方法であたえる

STEP3:食いつき×体調を見て決める

詳しく解説していきます。

STEP1:価格×情報精査×個体性をみて候補を絞る

価格

『原材料の質』はブラックボックス

ドッグフード 原材料の質

われわれ消費者は、ドッグフードのラベル表記だけでは、企業の考え方や姿勢はある程度読み取れたとしても『原材料の質』まで確かめることはできません。どんなにえらい獣医さんであろうがドッグフードのスペシャリストだろうが同じことです。

 

”ペットフード安全法があるから大丈夫” というような見解もあるようですが、ペットフード安全法は2007年のペットフード大量リコール事件をきっかけに添加物や農薬、その他の汚染物質といわれる有毒なものの使用を制限する最低限の法律(参照:ペットフード安全法「基準規格等」で、言ってみれば単なる『安全の確保』であって『原材料の質』とはまた違う話です。

 

ペットフードのミールは日本では肉骨粉や肉粉が該当し、日本の公的機関であるFAMICのチェックを受けてますが、肉骨粉の原料にするものを屠殺(健康な家畜を食べるために殺すこと)されたものに限定しているわけではありません。つまり、4Dミートが混ざっていてもおかしくありません。(参照:FAMIC「肉骨粉等のペットフード原料としての利用に関する手続マニュアル」

4Dミートとは

4Dミートって病死した動物の肉とかいうからインフルエンザとかで死んだ豚や鳥が使われてるんじゃ・・・

 

いえ、伝染病に関しては家畜伝染病予防法(第二十一条)によって再利用は禁止されていますので安心してください。イメージとしては心臓病など個体ごとに患う病気を持ってる動物です。あと屠殺以外で死んだというと老衰とか輸送中の事故死ですかね。一応食べても有害にはならないハズのものです。ただ、アメリカでは2018年に犬の殺処分に使われる薬品がドッグフードから検出されたというショッキングな事件がありました、つまり犬猫の肉が使われていたということですね・・・。(参照:ABC7NEWS-WJLAアメリカでも当然FDAやAAFCOによってガイドラインやルールが作られていますが水面下ではこういった違反をする業者もいるようです。

 

”AAFCOの基準を満たしているから大丈夫”というような見解もあるようですが、AAFCOは『原材料の質』にそれほど厳格な基準を設けているわけではありません。ちょっと乱暴な言い方をすれば「栄養基準値さえ満たしていればどんなものを使ってもいい」というような基準です。

 

現にミールの定義自体が結構あいまいで「屠殺された哺乳類に由来する」という言葉が除外され、4Dミートを含むこともできるような書き方になっていますが(参照:AAFCO「What is in Pet Food」、別のQ&Aでは「動物由来の原料であればレンダリングされた原料も副産物に該当する」と答えており、副産物の定義には「屠殺された哺乳類に由来する」という言葉があるため4Dミートを含むことはできないという解釈もできます。(参照:AAFCO「FAQs – Frequently Asked Questions」

4Dミールは含めていいの?

要するに、ミール(乾燥○○、○○粉)やエキス、副産物などの言葉の定義や原材料の質についていろいろ議論されますが、結局のところ、どんなクオリティのものが使われているのかは製造業者にしかわからないのです。

 

『本当に良いドッグフード』の適正価格は1kgあたり2,000円~の根拠

 

そこで私は、唯一隠すことのできないドッグフードの「価格」を重要視しています。

 

なぜなら、ドッグフードの価格から原価を逆算することで原材料にどれぐらいのお金がかかっているか予測できるからです。

え、そもそもボッタクリだったらどうするの?値段でクオリティを予測するのは難しくない?

 

大丈夫です。このあとで紹介する情報精査をすればボったくってるかどうかはある程度予測できます。ここで紹介している価格での選別は最初のフィルターだと思ってください。ちなみに、ここでいう「価格」とはメーカーの小売希望価格(定価)を指します。メーカーの小売希望価格は全ての中間マージンを織り込んだ価格となっており逆算しやすいので知っておいてください。amazonなどのネットショッピングモールでの販売価格は、販売店がメーカーから直接仕入れていたり、メーカーや総代理店が直販していたり、タイミングによっては賞味期限が迫っていたりと、様々な理由で正規の価格ではなくなっていることがほとんどなので参考になりません。ご注意ください。

 

中小企業庁が公表している経営指標によると各業種の原価率は製造業は約80%、卸売業は約85%、小売業は約70%となっています。また、ドッグフードはだいたい定価の10~20%OFFで店頭に並びますので間をとって15%がハッタリ価格とみなします。

 

これをもとに1kgあたり定価2,500円のドッグフードの原価を逆算すると・・・

 

2,500円×85%=2,125円(店頭販売価格)

2,125円×70%=1,488円(小売店の仕入値)

1,488円×85%=1,265円(商社、問屋の仕入値)

1,265円×80%=1,012円(メーカーの製造原価)

この製造原価の中には製造に係る設備費や人件費も含まれるのでこれが仮に40%(参照:中小企業の財務指標とすると残りの60%、つまり・・・

 

1,012円×60%=607円が材料費になる計算になります。

 

ドッグフードの材料費を原価率で逆算

 

では次に、スーパーに売ってる材料でドッグフード1kgを作ってみましょう。

 

国産鶏肉が安いところで1kgあたり1,000円ぐらいなので・・・

 

1,000円/kg×70%=700円/kg(スーパーの仕入値、卸値)

700円/kg×85%=595円/kg(仲買、問屋の仕入値)

これを600g使用します。

595円/kg×0.6=357円

 

そのままでは食べることができない骨や内臓はミールに加工されます。原材料の価値としてはほぼ加工賃だけなので生肉の10分の1と仮定して・・・

 

595円/kg×10%=60円/kg(ミール、副産物の原価)

これを400g使用します。

60円/kg×0.4=24円

 

スーパーに売ってるサツマイモや豆は1kgあたり600円と仮定すると・・・

 

600円/kg×70%=420円/kg(スーパーの仕入値、卸値)

420円/kg×85%=357円/kg(仲買、問屋の仕入値)

 

イモは400g使用します。

357円/kg×0.4=143円

 

豆は300g使用します。

357円/kg×0.3=107円

 

使用する分量が中途半端で疑問に思われたかもしれませんが、原材料にはそれぞれ水分が含まれています。そして、ドッグフードに調理される過程でその水分はほぼ飛ばされます。生肉には水分が70%、骨や内臓などの副産物はミールに加工された後のものが原材料として表記されますので既に水分はないものとして0%、イモは70%、マメは10%が水分と仮定すると、乾燥重量は生肉180g、ミール400g、イモ120g、マメ270gで合計約1kgになる計算で使用分量をあげています。

 

材料費はここまでの合計で631円です。先ほどドッグフードの定価から逆算した材料費の金額とかなり近い数値になりますね。

ドッグフードの原価 ヒューマングレード

 

つまり、仮にチキンベースのグレインフリーで本当に人間が食べれるヒューマングレードの国産ドッグフードがあったとすれば、適正価格は1kgあたり2,500円ということです。

 

また、北米、オセアニア、ヨーロッパ圏など海外で生産されるドッグフードは輸入コストなどにより日本で生産するより高くなると勘違いされがちですが、広大な土地で原材料が生産されているので日本で生産されたものと比較できないぐらい安い価格で同程度かそれ以上の品質の原材料を調達することが可能です。この原材料を使って海外で作って日本に輸入すると関税もかからないので実は日本で作るよりはるかに安く生産することが可能です。なので目安として輸入ドッグフードは1kgあたり-500円の2,000円ぐらいが適正価格と考えましょう。

 

国産なら2,500円、輸入なら2,000円より高いものの差額はより高品質な原材料にお金をかけているか、売上を上げるための広告宣伝費、あるいは販売業者の利益となっている、安ければ原材料に質の悪いものを使っている可能性があるという一つの基準にしていただければと思います。

ちょっと待って!この計算方法だと鶏肉なんかより数倍高価な馬肉とかを原材料として使っていたりする場合は適正価格が跳ねあがるよね?さすがにそんなに高いドッグフードはあまりみたことないんだけど??

 

確かにそうですね。逆算して適正価格が高すぎる場合は特殊な加工技術や調達ルート、あるいはその国で安く入手できる食材などをうまく用いてコストを抑えていると考えた方が妥当でしょう。アメリカだったらターキー、ニュージーランドはラム、イギリスだとサーモン、ドイツは鹿、オーストラリアはカンガルーなどは日本では珍しいですが現地では一般的な食材なので日本での価格とは差があります。なのでラム肉や馬肉など日本のスーパーであまり見かけない食材を日本の価格から逆算するのは正直ナンセンスです。そもそも、ドッグフードは人間の食品とは違い、高すぎると売れません。なので製造の前段階で原材料にかける上限コストがある程度決まっており勝算がなければ商品化されることもないわけです。なのに商品化されているということは同等のコストで生産が可能ということなんです。なので私の場合は個々のドッグフードを原材料から逐一逆算するのではなく、鶏だろうが馬だろうが高品質なドッグフードは1kgあたり国産なら2,500円、輸入なら2,000円はどんなにがんばっても超えてしまう、なのでこれ以下なら材料にイイものを使えるはずがない、だから見ない、という基準にしているだけです。

 

なるほどね、、にしても高すぎない?ホームセンターに売ってるほとんどのドッグフードもっと安いよ?

そうですね。たしかに、ほとんどのドッグフードがありえない金額で売られています。量販店で売ってるようなフードは大手企業が中小ベンチャー企業にはマネできない量を仕入れて作るから安いということも言えますが、原価率からみても限度があります。つまり、ヒューマングレードだとか新鮮さをアピールしてるフードでも人間が食べるものと比べれば幾分質の劣るものが使われているか、あるいは製造過程を大幅に短縮するなどして無理やりコストを下げているとしか考えられません。こういったコスト削減は消費者からはすごくわかりにくくなっていて、例えば肉類は新鮮でも穀類などの炭水化物源に粗悪なものが混じっていたり、本来は犬が消化しにくいものはじっくり時間をかけて調理すべきですがそういった工程を飛ばしていたりあるいは短縮する、その結果、成分値的にはいいフードに見えても実は消化率が悪くほとんど吸収できていないなんてことも十分あり得ます。なので私が量販店に売ってるような価格帯のフードを愛犬に食べさせるか?と言われればNOです。次でも紹介しますが、成分値以上にそのフードがどういった会社にどういったコンセプトでどういった工程を経て作るられているのか、しっかり公開されているフードを選ぶ必要があります。

 

ネット通販限定のドッグフードの逆算方法も同じ

ネット通販限定のドッグフードというのはベンチャー企業や中小零細企業などが輸入やOEMで商品を作って販売しているケースがほとんどで、規模が小さいことが多く商品を卸す小売店もありません。商社や輸入代理店あるいは製造業者が直接消費者に販売しているケースがほとんどです。

なので、全国で市販されてるものと比べて認知度が低いため販売力が弱くなる分、広告費に力を入れています。つまり、ネット広告や個人のブログサイト、ドッグフードのランキングサイトなどが小売店の役割を担っています。(個人のブログやランキングサイトは自サイトから商品が売れると紹介料が入る仕組みになっています)なので、小売店の利益が広告費に変わっただけと考えて同じ計算方法で大丈夫です。

紹介料って報酬が高い順にランキングされてるっていう・・・ステマの原因になってるアフィリエイト報酬のことだよね?なんかイメージ悪いなぁ。

 

アフィリエイトはもともとは本当に良い商品を、規模が小さい会社が口コミの力を使って全国展開していくための販売手法だったはずなのですが、飼い主や愛犬のことを無視した紹介料目当ての無責任なランキングサイトや口コミサイト、比較サイトなどが乱立して、もはやすべてがうさん臭くなってしまうという・・・。本当にいいドッグフードならそんなことしなくても勝手に口コミが広がります。アフィリエイト報酬を出すぐらいならその分フードの原材料にお金をかける方が企業姿勢として評価できますね。
ちなみに、アフィリエイトやリスティング広告を打たずに正真正銘ネット通販だけというのは非常に珍しいです。ほとんどの場合、実店舗か限られた専門店、しつけ教室やトリミングサロン、ブリーダーなどに卸していることが多くそこの価格と合わせるためにネットでも小売の店頭価格で販売されています。

情報精査

ドッグフードの情報の見つけ方

ドッグフードの価格で、ある程度原材料の質が予測できることは分かっていただけたと思いますが、中には当然「値段は高いけど質の悪いドッグフード」というのも一定数存在しています。

なので良さそうなドッグフードがあったら次はそのドッグフードの情報を集めて精査します。

 

情報とは、

  • ドッグフードのラベル表記
  • ドッグフードメーカーのホームページ
  • ドッグフードの販売されている場所や販売方法
  • ドッグフードの口コミ

のことを指しますが、メーカーや販売者が発信してる情報というのは都合のいいことばかりが記載されていますし、逆に口コミは環境や前提条件が曖昧なことが多く恨み節の混じった偏った意見も多々あります。これらをそのまま鵜呑みにすると誤った判断をしてしまう可能性もでてきますので公開されている情報をもとに自身で解釈しモノの良し悪しを判断できるようになる必要があります。

 

ドッグフードのラベル表記

ドッグフードのラベルでみるべきところ

質のいいドッグフードであればあるほど情報が開示されています。これは簡単な理屈で本当に良いものを作っていたら残さず公開してアピールしたくなりますよね?生産者として当然の心理です。なので情報は多ければ多いほどいいフードと言えます。パッケージのスペースの関係上ラベルに記載しきれていないこともありますのでラベルだけでなく、そのフードの公式サイトも調べるようにしてください。

 

ラベル表記は原材料に何が使われているのか、成分分析値はどうなっているのかなどを把握するのに重要であることは言うまでもありませんが、もっと注視しないといけないのは、表記の仕方から見え隠れする企業体質、企業姿勢の部分です。

 

原材料表記に○○類といったあいまいな表現を平気で使ってる企業や、反対に乾燥○○などミールやエキスといったイメージの悪い表現を避けて一瞬何のことかわからないような表現で記載をする会社もあります。どちらにせよ、こういった企業にはあまり好感はもてません。

 

○○類と表現するのはいろいろなものが混ざって内容物がキッチリ管理されていないということですし、それを商品化するっていうのは犬を軽視しているか消費者をバカにしているんだと思います。そんな会社が本当に愛犬のことを考えてフードを作っていると思いますか?

企業姿勢

聞きなれない表現を使う企業にたっては、もっと悪質かもしれません。こういうことをする企業が売ってるフードは「高いわりに質のよくないフード」が多いです。ミールにしても悪いものを使っていないのであれば堂々と補足しておけばいいだけのこと、そうすれば逆に好印象です。なのにそうしないで隠そうとするのは、良いものを使ってないということを暗に示しています。

 

結局、こういった愛犬のことより利益重視の企業というのはラベルからもその企業姿勢が見え隠れするものです。企業として利益を追求するのは悪いことではありませんが、愛犬の健康より利益を重視するような企業なら飼い主として信頼すべきではありません。ラベル表記からはこういった企業の本音の部分を見るようにしてください。

 

 

ドッグフードメーカーのホームページ

ドッグフードの公式サイトで見るべきところ

消費者を煽るような情報、根拠のない情報、印象操作のような情報を発信する企業は疑う必要があります。

例えば

  • 獣医やブリーダー推奨など第三者の権威性を利用した情報
  • 犬は穀物を消化できないからグレインフリー!みたいな極端な情報
  • ○○部門No,1や満足度98%などよくわからない数字で不必要に消費者を煽るような情報

等が該当します。

ドッグフードのラベル 注意点

こういった文言は何がしたいのかというと、「あ、そうなんだ、じゃあこれで間違いないな」という、消費者の思考停止を誘っているのです。本当に良いドッグフードを販売している業者は逆に消費者に思考停止されては困るのでこんなことは絶対に表記しません。消費者にじっくり内容を吟味してもらって価値を理解してもらえるから売れる、それが本当に良いドッグフードの特徴です。

 

他にも、偏った情報だけを開示しているようなフードは注意が必要です。たとえば、動物性たんぱく質○○%など都合のいいことだけを記載して他の成分や配合割合がわからなくなっているフードが該当します。

 

ドッグフードというのは特定の栄養素だけ多く含まれていても何の意味もありません。全体のバランスがよく配合されていて初めて本当に良いドッグフードと言えます。特定の情報しか載せないのは結局その企業の印象操作のようなものなので逆に疑う必要が出てきます。

 

ドッグフードの販売されている場所や販売方法

本当に良いドッグフードが売ってる場所

前述の通り、本当に良いドッグフードは消費者にその価値をわかってもらうことではじめて売れるという特徴を持っています。なので量販店にはまず置いてません。なぜならその価値を説明できるだけの知識を持ち合わせた人がいないからです。

 

本当に良いドッグフードは、そのフードについてちゃんと価値を理解し、消費者に説明してくれる人がいる専門店に並んでいることがほとんどです。中には、正規の代理店やメーカーが自社の公式サイトやamazon、楽天などのネットモールに出店しているケースもあるので当然ネット上で買うこともできます。銘柄を絞ってから販売元をしっかり確認して問題がなく、かつ、安いならネットで買うのもアリでしょう。

 

ただ、愛犬は生き物ですし、日々状況は変わっていくものです。信頼できる相談相手がいるところで買った方が長い目で見た時、値段以上の価値が生まれると思います。はじめは愛犬の血液検査の結果を持って専門店をはしごしてみるといいと思います(当然専門店も商売です。自店が扱っている商品を薦めるので偏りがあります)色々な意見を取り入れたうえで自分と愛犬に合ったショップを探すことをおすすめします。

 

ドッグフードの口コミ

ドッグフードの口コミを見るときの注意点

ドッグフードの口コミは、amazonとかTwitterを参考にするといいでしょう(インスタはステマが多い印象)ただ、amazonやTwitterは情報量が少なく意見が偏ったものや、amazonやTwitter上でもステマがあります。なので以下の2点を注意してみるようにしてください。

 

  • その口コミがどういった環境下での口コミか
  • その口コミ投稿者が普段どんな投稿をしているか

 

環境というのはわんちゃんの体質なども関係するので正直難しいですが、愛犬と似たような症状がある場合は参考にできます。できるだけそのドッグフードを長く愛用している方の口コミを参考にするようにしましょう。よくあるのが「吐いた」「下痢をした」という口コミですが、そのわんちゃんの体質はもちろん、ライフステージやフードの与え方、与えた量などにも影響されますし、与えた期間も短い可能性が高く、実はあまり参考になりません。

 

また、良い口コミがあったら必ず疑うことは忘れないでください。近頃のアフィリエイト(ステマ)はSEOで自分の記事が上位表示されない(グーグルで検索して自分の記事をヒットさせるのが難しくなってきている)のでTwitterなどのSNSやヤフー知恵袋などの掲示板で第三者を装って自分のサイトに誘導するケースが増えています。どこか違うページに誘導する仕掛けがある場合は純粋な口コミでない可能性がありますのであまり参考にしてはいけません。

 

ドッグフードランキングは参考にならない

売れてるドッグフードが本当に良いドッグフードではない

ステマサイトのランキングや評価ランクなんてものはそもそも見る価値ありませんが、意外に見落としがちなのがamazonや楽天のランキングです。みんなが買ってるなら間違いないと思ってしまいがちですが「価格」のところでもお伝えした通り、良いものを使って安いドッグフードは作れません。

ドッグフードは販売数と品質が逆相関

良いものを使ってドッグフードを作れば価格が上がり当然買う人は相対的に少なくなります。つまり、高品質のドッグフードの中で売れてるフードがわかるランキングなら意味がありますが、amazonや楽天など安くて低品質なものから高くて高品質なものまですべて揃っているようなところのランキングというのは本当に良いドッグフードを探すうえでは何の役にも立ちませんので注意してください。

 

個体性

ドッグフードを決める際は、愛犬のライフステージや食性、体質も考慮しなくてはいけません。

愛犬の適正体重を把握する
犬のBCS

愛犬の個体性を知るうえでまず知っておかないといけないのは愛犬の適正体重です。

JKCの全犬種標準書には犬種ごとに適正体重が記載されていますが、同じ犬種であっても当然個体差があります。同じ10kgでも運動量が多く筋肉質な10kgとお部屋で寝転んでばかりの10kgでは全然違うのです。筋肉質な場合は脂肪より筋肉が重いので見た目以上に体重が重くなります。そのため愛犬の適正体重は数字ではなく、飼い主が見極める必要があります。

具体的には環境省が提示している犬のボディコンディションスコアを基準に判断します。

BCS3の状態が理想的で、横から見て下方向にお肉がたるんでいる寸胴な感じがする場合は肥満傾向にあると思った方がいいです。

わかりにくい場合は同じ犬種をググってみて見比べてみてもいいですね!

愛犬の状態を確認し、肥満傾向にある場合はドッグフード選ぶ際、考慮する必要があります。

あと、わりと見落としがちなのがBCS2以下の痩せ気味な子です。痩せている子は比較的イライラしやすい傾向があり体調も崩しやすいので痩せている場合もフードや食べる量を考え直す必要があります。見落とさないようにしてください。

 

ライフステージ別にどんな栄養素が重要なのか知っておく

犬はライフステージによって重要になる栄養素とその量が変わってきます。数値を覚えて当てはめろとまでは言いませんが愛犬のライフステージにどんな栄養素が重要になるのかぐらいは意識できるようになっても損はありません。

 

小動物の臨床栄養学によるとライフステージ別に重要となる栄養素とその推奨量(乾物量分析値)は以下の通りです。

 

ドッグフードの成分表が保証分析値の場合は、乾物量分析値になおして数値を確認します。ドライフードだとそんなに違いはありませんが、フードのラベルをそのまま見て判断することのないよう注意してください。

 

乾物量分析値なんて言うとむずかしく聞こえるかもしれませんが、ドライフードだろうがウエットフードだろうが成分を公平に比較しやすいように水が全くない状態の数値になおす、というだけです。乾物量分析値 = (保証分析値の調べたい値)÷(100% - 水分割合) × 100で求めることができます。

 

子犬用フードで重要となる栄養素と推奨量
ライフステージ 犬の成長期
小・中型犬 大型犬
エネルギー密度(kcal ME/100g) 350~450 350~450
粗たんぱく質(%) 22~32 22~32
粗脂肪(%) 10~25 10~25
DHA(%) 0.02以上 0.02以上
カルシウム(%) 0.7~1.7 0.7~1.2
リン(%) 0.6~1.3 0.6~1.1
カルシウム:リン比 1:1~1.8:1 1:1~1.5:1

 

子犬の時期というのは体を成長させる時期ですので、成犬期に比べてたんぱく質の要求量が上がります。ただ、高たんぱくのフードは高脂質になっている傾向があり、注意しないと肥満の原因になります。この時期に肥満になってしまうと将来的に太りやすい体質になってしまうので注意が必要です。

 

また、骨の成長のためにカルシウムをいっぱい与えた方がいいと思っている飼い主さんが結構いますが、子犬はカルシウムを吸収する機能が未発達で吸収しすぎてしまう可能性があります。カルシウムを過剰に吸収してしまうとかえって骨の成長に悪影響を与えてしまうためカルシウムの多いおやつなどあたえすぎに注意してください。

 

その他にも、子犬は成犬に比べ消化能力が低いためドッグフードの消化率が重要になってくるのですが、ほとんどのドッグフードメーカーは消化率の公表をしていません。そのため間接的な目安になってしまいますが、「よりエネルギー密度(カロリー)が高いフードの方が消化率が高い傾向にある」ということも知っておくと便利です。

 

成犬用フードで重要となる栄養素と推奨量

ライフステージ 成犬期

 

正常な体重 非活動的、肥満傾向
エネルギー密度(kcal ME/100g) 350~450 300~350
粗たんぱく質(%) 15~30 15~30
脂肪および必須脂肪酸(%) 10~20 7~10
粗繊維(%) 5以下 10以上
ナトリウム(%) 0.2~0.4 0.2~0.4
リン(%) 0.4~0.8 0.4~0.8
ビタミンE(IU/kg) 400以上 400以上
ビタミンC(mg/kg) 100以上 100以上
セレン(mg/kg) 0.5~1.3以上 0.5~1.3以上

成犬になってからはライフスタイルによって推奨量が変わってきます。非活動的あるいは肥満傾向の犬は、主に脂肪の摂取を控える推奨値となっています。ただし、脂肪の中でも必須脂肪酸とよばれるオメガ6(リノール酸)、オメガ3(αリノレン酸)は犬の体内で合成することができないため必ず食餌から摂取する必要があります。不足すると皮膚や被毛に悪影響をあたえるので注意しましょう。

体は酸化(フリーラジカルによる損傷)することでガン、糖尿病、認知症など様々な病気を誘発してしまいます。そのためビタミンE、ビタミンC、セレンなどの抗酸化物質が重要な栄養素になってきます。自然由来の抗酸化物質はその他にもβカロテンやその他のカロテノイド、チオール、フラボノイド、ポリフェノール、アントシアニジンなど数多く存在しますのでできるだけ多く摂取するのが理想的です。

 

シニア犬用フードで重要となる栄養素と推奨量

ライフステージ 中・高齢期

正常な体重 非活動的、肥満傾向
エネルギー密度(kcal ME/100g) 300~400 300~350
粗たんぱく質(%) 15~23 15~23
粗脂肪(%) 10~15 7~10
粗繊維(%) 2以上 10以上
ナトリウム(%) 0.15~0.4 0.15~0.4
リン(%) 0.3~0.7 0.3~0.7
ビタミンE(IU/kg) 400以上 400以上
ビタミンC(mg/kg) 100以上 100以上
セレン(mg/kg) 0.5~1.3以上 0.5~1.3以上

中・高齢犬のたんぱく質摂取量については様々な見解があります。老化による筋肉の低下などを理由にたんぱく質源は多くとるべきという意見もあれば、過剰摂取は腎臓病の罹患率が高まるため少なくすべきという意見もあります。腎臓への負担を減らすにはアミノ酸スコアの高いたんぱく質を摂ればいいという見解もありますがハッキリとした答えが出ているわけではありません。現状、15~23%が推奨値とされています。

愛犬もシニア期になってくると代謝が落ちて太りやすくなったり便秘をしやすくなります。そのため繊維を若干多く添加したドッグフードが良いでしょう。繊維が添加されることで摂取カロリーを少なくすることができ、食後の血糖値を低下させるのにも一役かってくれるので糖尿病の犬にも向いています。ただし、体重が減少傾向にある超高齢犬は逆にカロリーの高い食餌を与える必要があるので注意してください。

 

 

愛犬の体質を把握する

愛犬の体質で特に注意しておきたいのは食物アレルギーです。食物アレルギーになる犬の3匹に1匹は1歳未満で症状があらわれはじめますが、発症するタイミングは様々で成犬だからと言って安心はできません。

犬の食物アレルギーの症状

食物アレルギーの症状としては、皮膚や呼吸器、消化器系の症状があらわれます。基本的にアレルギーは体質なので治療することはできず、アレルギー反応の原因となるアレルゲンを避ける生活をすることになります。

 

犬の食物アレルゲン報告割合

北米、ヨーロッパ、オーストラリア、日本およびニュージーランドにおける症例報告データによると食物アレルギーの原因となるアレルゲンは牛肉、乳製品、小麦という報告が約7割を占め、主にたんぱく質がアレルゲンとしての大部分を占めます。

 

そのため最近では、たんぱく質をある程度分解してアレルギー反応が起こる前にたんぱく質を吸収しやすく加工(加水分解)した療法食が開発されています。

療法食をあたえる場合は必ず獣医師の指導のもとあたえるようにしてください。検査もせずアレルギー症状があるからといって療法食をあたえていてもアレルゲンを特定できていなければ全く意味がない可能性もあります。高額ですが、アレルギー検査(約30,000円前後が主流)を受けることである程度アレルゲンを特定することができ食餌にも精通した獣医さんに相談すると愛犬に合った療法食を教えてくれます。アレルギー症状が出てからでも遅くはありませんが、前もって検査を受けてアレルゲンを特定しておき無駄に高いドッグフードをあたえてしまうのを防ぐのも賢い一手だと思います。

アレルゲンを避けたドッグフードとしてここ10年ぐらいで注目されているのがグレインフリーのドッグフードです。ペット先進国ではグレインフリーは当たり前となりつつあり、日本でも安全や健康に配慮したドッグフードでは主流となりつつあります。

 

イネ科植物の中でも小麦にはグルテンとよばれるたんぱく質が含まれています。このグルテンがアレルゲンとなるケースは多く報告されていることから、小麦を使用していないドッグフードが作られるようになりました。それがグルテンフリーのドッグフードです。

 

一方、グレインフリーのドッグフードとは、穀物を含まないドッグフードといわれていますが、正確には穀物を含まないという意味ではなく、小麦も含めたイネ科植物を除外したドッグフードのことを指します。もともとは北米の遺伝子組み換え作物への不信感からグレインフリーが生まれました。

 

グルテンフリーとグレインフリーの違い

 

現在では、犬はもともと野生では自ら穀物を食べる習性がなく、消化も得意でない傾向があることから「穀物を使わない方が犬にとっては健康的だ」という考えのもとグレインフリーが愛犬家たちに支持されています。

 

ただ、グレインフリーといっても炭水化物が入っていないわけではないので勘違いしないようにしてください。炭水化物源としてイネ科植物の代わりにえんどう豆やレンズ豆、ひよこ豆などの豆類、あるいは、じゃがいも、さつまいもなどのイモ類が代用されています。

 

また、グレインフリーでも鶏肉やラム肉などを使っているものも多く、それらが原因の食物アレルギーのわんちゃんにはグレインフリーであったとしてもたんぱく質の加水分解等の加工がされていない限りあまり意味がないのでご注意ください。

グレインフリーのドッグフードが原因で大型犬が心臓の病気になるって聞いたけどホント?

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、豆類やイモ類ではタウリンの合成が上手くいかない可能性があると指摘しており、ゴールデンレトリバーなどの大型犬が罹りやすい拡張型心筋症との関係性について調査が行われています(参照:FDA「FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy」発表当初は単にグレインフリーのドッグフードが市場に多くなっただけで心臓疾患との因果関係に疑問の声が上がっていましたが、2020年5月、カリフォルニア大学が行った86匹のゴールデンレトリバーを対象にした最新の研究(参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32413894/では、グレインフリーのドッグフードを与えている場合と通常のドッグフード与えている場合を比較しタウリン濃度が有意に低いことが報告されています。各メーカーはグレインフリーのドッグフードが原因で拡張型心筋症が確認された事実はないと公表していますが、発症していないだけで原因となるタウリン欠乏は起こっている可能性があります。グレインフリー自体まだ新しいものなので犬にとって本当に健康に良く安全なのか、を科学的に立証したデータがあるわけではなく、私個人の意見としてはグレインフリーは正直微妙だと思っています。穀物アレルギーがないならグレインフリーにこだわる必要はないと思います。

 

グレインフリーを薦める謳い文句として ”トウモロコシは単なるかさ増し要員で消化率も悪くアレルギーの原因になる” というようなデマがありますが、穀物の中でもトウモロコシがアレルゲンとなったという症例報告は食物アレルギーと確定診断された各国278症例の中からは見つかっておらず、獣医皮膚病研究者の調査でも食物アレルギーの原因として疑われることの多い原材料のなかにトウモロコシは含まれていません。また、トウモロコシは健康な皮膚の維持に重要な必須脂肪酸(リノール酸)やアミノ酸、繊維質も多く含みます。かさ増し要員というのは事実と異なります。(参照:小動物の臨床栄養学「原材料に関する誤解と真実」

 

注意しないといけないのは「炭水化物源がなんなのか」ということより「炭水化物源のクオリティーがどうなのか」です。肉や魚などのたんぱく質源についてクオリティーをアピールするフードは多いのですが、穀物や豆、イモのクオリティーをアピールするフードは極めて少ないです。半分以上は炭水化物なのに、です。

 

たとえば、トウモロコシといっても質はピンキリでドッグフードのために収穫してきたものを使用する場合もあれば人間の食べない皮や芯など廃棄する部分を細かく砕いたものを使用したり、ひどいものだと虫が湧いたものなどを熱で殺菌処理して使うなんてケースもあるのです。

 

療法食について

食物アレルギーのほかにもなにか病気を患っている場合は、症状にあったフードをあたえる必要があります。一般的には、特定の成分を極端に減らしたり、あるいは多く添加した、いわゆる「療法食」といわれる部類のドッグフードに切り替えることが多いです。

 

ただし、ネットで簡単に手に入る療法食。amazonのドッグフードランキングでは常に上位に位置しています。ただ、「うちの子は心臓が悪いから」と、素人判断でいつまでも心臓病用の療法食をあたえていると特定の栄養素が不足し他の病気を誘発させる可能性も出てきます。

製品の適正な使用には適切な獣医学的指導を必要とする。飼い主が製品のラベルや宣伝文句だけを判断基準とし、ある治療効果を期待して特定の製品を与えた場合、診断や治療が不適切であったために有害な結果を生じることも考えられる。

出典:小動物の臨床栄養学(『食品医薬品局(FDA)の展望:動物用療法食』より)

 

獣医学的指導というのはすなわち、しっかり検査を受けてその数値を見ながら獣医師の指導のもと正しい療法食を選ぶ必要があるということです。

このように、療法食を与える場合は専門的な知識や検査を受けてわかる正確な数値が必要なので、必ず定期的にかかりつけの獣医さんの診察をうけ、指示に従って与えてください。

 

実は、ドッグフードの「療法食」も私はあまりおすすめしていません。療法食で代表的なのは肥満用のドッグフードですね。肥満用のドッグフードというのはあえて消化率を下げるために食物繊維を多く含んだものが多いのですが、食物繊維はタウリンの吸収を阻害します。なので長期間与え続けるとタウリン欠乏症になります。タウリンは心臓の働きを正常に維持するのに重要な栄養素です。立派なうんちが大量に出るので健康的だと思いがちですが継続して使用するには注意が必要です。また、療法食とよく似たもので「チワワ用」「プードル用」など、特定の犬種に特化したドッグフードも販売されています。その犬種のかかりやすい病気に配慮された栄養バランスで配合されているドッグフードですが、これらもやはり栄養バランスが偏り、他の病気を誘発させる可能性がありますのであまりおすすめはできません。本当におすすめなのは、手作り食なのですが、時間も手間もかかり知識も必要になってくるので中途半端になるぐらいだったらドッグフードの方がいい、というのが私の意見です。手作りごはんは注意点が色々あり今回の記事で細かく書くと趣旨がズレてしまうのでまた別の機会に紹介させていただきます。

 

 

 

STEP2:正しい分量を正しい方法であたえる

ほとんどのドッグフードはパッケージに体重や運動量にあわせた給与量の目安と給餌方法について記載されています。もちろんそれに従っても問題ありませんが、実際は愛犬のライフスタイルや去勢・避妊の有無などによっても一日のエネルギー要求量は変化します。

ドッグフードの正しい分量の求め方

1日に与えるドッグフードの目安分量の計算方法

 

たとえば、成犬で体重15kg、去勢済みの柴犬であれば(30×15+70)×1.6=832kcalが1日に必要なカロリーです。

ドッグフードのパッケージを見て400kcal/100gとなっていたら、832kcal÷400kcal×100g=208gが1日に与えるドッグフードの目安量になります。

ここで求める数値もあくまで目安であり、スタートラインにすぎません。絶対的なものではないのでご留意ください。たとえば、去勢済みでもよく運動する活発な子はもっとエネルギーが必要になってきます。実際は前述したBCS3を目指し、愛犬の体重、体型を定期的にチェックして痩せも太りもしない最適量を個々に見つけていくしかありません。
ドッグフードの分量を量る時、計量カップの使い回しはダメ
ドッグフードは商品ごとに一粒一粒の重さが違います。そのドッグフード専用の計量カップで量を測るのは構いませんが、ドッグフード切り替え前後で同じ計量カップを使う場合や、いつも目分量で与えている場合は注意してください。切り替え前はすりきりいっぱいでちょうどよかったとしても切り替え後に同じようにすりきりいっぱいにしたら与えすぎになっていた!なんてことが起こります。切り替え直後は計量器で重さを計っていつも与える量をしっかり把握してから計量カップや目分量にするようにしてください。

ドッグフードの正しい与え方

1日に与えるドッグフードの回数

1日に必要なカロリーを超えないようにライフステージごとに給餌回数を分けてドッグフードをあたえます。

 

特に離乳後まもない時期やシニア期に入った犬は消化器官が弱いので一度に多くのドッグフードを与えると嘔吐や下痢の原因になります。回数を減らす時は愛犬の様子を見ながら徐々に行ってください。

 

ドッグフードの切り替え方

ドッグフードを切り替える場合は、既存のフードに少量づつまぜてあたえます。最低でも1~2週間程度かけて徐々に慣らしてあげてください。急に切り替えると嘔吐、下痢の原因になります。

 

ゆっくり切り替えても嘔吐や下痢をする場合はそのフードが体質に合っていない可能性があります。元のフードに戻し、下痢をしている間は量を減らし様子を見ましょう。

 

STEP3:食いつき×体調を見て決める

食いつき(嗜好性)

どれほど栄養バランスが優れたドッグフードであっても、愛犬が食べてくれないと意味がありません。よく食べるように匂いや形状が調整されていることも、犬のQOL(生活の質)に影響をあたえますので、犬にとっての「本当に良いドッグフード」の条件のひとつです。

嗜好の感覚的側面

犬の嗜好性

犬がフードを食べる時は、まず匂いを嗅ぎ、そのあとフードを口に入れ、キブル(粒)の形や食感を確認し、最後に味を感じます。そのため犬の食餌の好みに強く影響するのは、味覚よりも嗅覚と言われています。特に小型犬やマズルの短い短頭種は、他の犬と比べると嗅覚が劣るため食欲にむらが出やすくドッグフードの香りはさらに重要となってきます。

犬の好みの水分含量

また、水分含有量も好みに影響します。平均して水分量が多いものを好み、ドライフードよりセミモイストフード、セミモイストフードよりウェットフードを好みます。

ただし、嗜好性が高すぎる缶詰などに慣れてしまうとドライフードをたべなくなってしまったり、セミモイスト(半生)フードは水分保持のため大量の糖分や添加物が添加されているケースがほとんどで愛犬の健康にとっていいものではないことが多いです。主食としてはやはり、ドライフードの中から嗜好性の高いものを探すのが一番でしょう。

犬の好みの温度

ドライフードを食べてくれない時は、38度前後のお湯でふやかすことで香りが強くなり口当たりも良くなるので嗜好性が上がります。ただ、フードをふやかすのは犬の体調がよくなかったり、なにか特殊な事情がある場合だけです。毎日ふやかさないと食べないようなフードはいいドッグフードとは言いにくいです。

 

ドッグフードをふやかす時はビタミンなどの栄養素が壊れてしまう可能性があるので熱いお湯や電子レンジで加熱はしないでください。わんちゃんの火傷防止にもなります。また、汁に栄養素が流れるので汁も残さず与えるようにしましょう。腐りやすくなるので作り置きはNGです。

 

 

嗜好性の高い食品

犬の食の好み

ドッグフードには鶏肉が安価のためよく使用されますが、犬は鶏より豚、牛、ラム肉を好み、特に馬肉は非常に良く好む傾向にあります。また、脂肪分の多いものほど嗜好性は上がります。

 

「美味しいこと」より「美味しいのはなぜ?」に注目!

ドッグフードを美味しくするのは簡単

ここまで、犬の嗜好性について細かく見てきましたが、犬の好む味にするというは実は簡単で、要は肉の香り付けをして水分を多くして油を添加すればだいたいの犬は目の色を変えてがっついてくれます。飼い主としては悲しくなりますが高級品と粗悪品を一緒に並べて置いたら粗悪品の方に飛びつく犬はいっぱいいます。高級品だろうがジャンクフードだろうが健康によかろうが悪かろうが犬はそんなこと知ったこっちゃないのです。個体差はあったとしても人間みたいに見た目も影響しませんし人間ほど好き嫌いがあるわけでもないのです。

 

ただ、香りをつけるにしろ、水分を多くするにしろ、油を添加するにしろ、添加物の質や量、さらにそれが腐らない、あるいは腐りにくくする添加物や加工方法によってもフードのクオリティには天と地ほどの差が生まれます。なので注目すべきは「愛犬が喜んで食べるかどうか」ではなく「愛犬がどうして喜んで食べるのか」を考えるようにしてください。

 

単純に原材料に美味しいものが使われているから嗜好性が高いというのが理想ですが、そういったケースは少ないです。ドライフードなら嗜好性を上げるためほとんどのフードで脂が添加されています。ですから、本当に質のいい脂が使われているのか、酸化防止剤はどんなものを使用しているのか、キブルの大きさや硬さなどは愛犬に合っているかなどに気を使うようにしてください。

 

愛犬が喜んで食べるから飼い主もついつい嬉しくなってしまって見落としがちですが、質は悪いけど美味しいものは万病のもと。喜んで食べるからと言って質のことを考えずに長く与え続けると取り返しのつかないことになりますので注意してください。

 

体調

愛犬の体調は愛犬を日頃から総合的に観察することが重要です。とはいえ、犬は基本的に我慢強いので、すこぶる元気で健康的に見えても実はどこか異常をきたしていることもよくあります。正確に愛犬の体調を管理するためには動物病院で定期的に血液検査をうけて数値を確認しながら獣医さんと相談するのがベストですが、なかなか経済的にも時間的にも難しいケースが多いと思います。

 

なのでここでは体調不良の兆候が出やすい被毛とうんちについて書いておこうと思います。

被毛は健康のバロメーター

フード変更による被毛の変化

犬の毛並みは健康のバロメーターとも言われ、愛犬に合った栄養バランスのドッグフードをあたえれば被毛は美しくしなやかでコシのある被毛になります。

 

ドッグフードでうんちをイイうんちに調整することは比較的簡単ですが、被毛の状態をよくするにはバランスのとれた食事を摂って、かつ、栄養をしっかり消化吸収する必要があり誤魔化しがききにくい部分なので、フードを替える前と後で画像を残すなど、フード切り替え時はしっかりと観察するようにしてください。

 

注意点として、犬の皮膚のターンオーバーは21日周期と言われています。なのでフードを替えてすぐ被毛がきれいにならないからダメという判断は間違いです、最低でも1ヶ月は続けてみて観察する必要があるので注意してください。

 

 

ドッグフード切り替え後のうんちは「量」に注目!

ドッグフードでイイうんちが出るようにするのは簡単

糞便も健康のバロメーターとよく言われますね。ただ、人間の場合はいろんなものを食べるので狙った便を作るのは困難ですが、毎日だいたい決まったものを食べる犬の便を調整するのは実は簡単です。

ドッグフードメーカーはこのへんを熟知していますので安いフードでも理想的な便が出るようになっています。というか、犬の健康を度外視して繊維質や添加物を使って調整している安いフードの方がいい便が出たりします。

こういったフードを食べた時の便の特徴としては形や硬さ、臭いも程よく一見健康的ですが量が多くなる傾向にあります。なのでフードを替えて量が増えた場合は注意してください。

犬の糞便の量と回数

うんちの回数や量はフードの消化率と相関関係にあることが実証されており、フード切り替え後に回数や量が多くなったらそれはそのフードの消化率が悪いことを意味しています。

うんちが増えた ドッグフードが原因

しかし、消化率を下げてうんちの量を増やす不溶性繊維なんかは、腸の蠕動運動を促し腸内を掃除する役割を担っているためなくてはならない存在です。つまり、消化率は高ければ高いほどいいというものでもないのです。

基本的にうんちの回数は1日1回から多くて2回、量は食べたものの1/3程度、色は黄褐色、硬さは手で掴んでちょっとねちょっとするぐらい、形はあった方がいい、地面に多少汚れが残る、臭いも多少臭う、というのが理想的です。いつも形のない泥状便だったり、意図的に繊維が多く添加された肥満用の療法食でもないのにあまりにうんちの量が増えた場合はたんぱく質などの過剰摂取か体に合っていないことが原因で栄養が十分吸収できていない可能性があるため注意が必要です。

 

犬のうんちが臭くなる原因

うんちが臭くなってしまう原因はいろいろありますが、フードを変えてから明らかに臭くなった場合は次のことが考えられます。

ドッグフードを変えてうんちが臭くなる原因
  • 消化の苦手なものが含まれていて消化不良を起こしている
  • たんぱく質の過剰摂取によって消化不良を起こしている
  • ドッグフードに含まれる添加物が腸内の悪玉菌を増やしている
  • ドッグフードの臭い自体がキツイものをあたえた

色を見て判断することも可能です。

犬のうんちの色でわかること

 

愛犬が下痢をしているときに少量の血が混じったり便の最後に黄色い粘膜が付着していたらトリコモナスやジアルジアといった寄生虫が栄養の吸収を阻害している可能性があります。寄生虫の有無は検便で確認できますが、排泄してから時間の経過した便では正確に特定できないため肛門管から直接便を採取してくれる獣医さんのもとで検便を受けてください。事前に電話で検便できるか確認し「便を持参してください」という獣医さんは避けましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事はわりと力を入れて書いたのでかなり長い記事になってしまいました。

 

書いても書いても書くことがあるので、このモノが溢れて情報過多の時代に本当に良いドッグフードまでたどり着くのって難しいなと改めて感じました。

 

最後に、この記事で伝えたかったことをひとつにまとめるとすれば、【とにかく、思考停止しないでしっかり自分の頭で考えてフードを選んでください】ということに尽きると思います。

 

ドッグフードの売り手は、耳ざわりのいい言葉であなたの考える力を奪って自分の商品を売り込んできます。なんでそんなに必死なのかってそれはドッグフードが儲かるからです。儲かる業界って一寸先は闇ってのが世の常です。誤った情報を掴まないようにするには他人の情報を鵜呑みにするのではなく自分で考えて答えを出す力が必要になってきます。

 

今回の記事でなにかご不明な点などございましたらお気軽にご連絡ください。私なんかでよければいつでも相談に乗ります。批判や反対意見でも結構です。間違っていることがあれば指摘してください。

 

今後はいっぱいあるドッグフードをひとつひとつ私の視点から評価していこうと思っています。このフードはどう?とかあればリクエストください。いつになるかはお約束できませんができるだけご要望にお応えできればと思ってます。

 

私もまだまだ勉強中の身ですし、わからないことも多く完璧なアドバイスができるわけではありませんが、いろいろ悩まれている飼い主さんとともに問題が解決できたらいいなと思ってます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今後、新しい記事や他の記事も古くなってきているので時間のある時に加筆修正していく予定です。今回のように長くなる記事は動画にするかもです。

よかったらブックマークして定期的に見に来てくださいね!ではでは!

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